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  • 時差ボケを防ぐ (3) ロンドン往路篇

    時差ボケを防ぐ (3) ロンドン往路篇

    ヨーロッパは東西に非常に長い。

    東のモスクワからヨーロッパ西端のポルトガルまでおおよそ4千キロ。東京からモスクワが7500キロほどだから、ヨーロッパだけでその半分の長さがあるわけだ。ヨーロッパの中だけでもモスクワとリスボンでは3時間の時差がある。

    これだけの差があれば、自ずとフライトスケジュールも異なってくるし、時差ボケ対策も異なってくる。そこで今回は日本人が最もよく行くであろう西欧、中でもなじみの深いロンドン行きを取りあげて、考察してみることにしよう。
     

    日本とイギリスの時差

    日本のタイムゾーンは協定標準時(UTC)+9時間であり、時差を問題とする場合、イギリスの標準時であるグリニッジ標準時(GMT)とUTCは実質的に同じことなので、日本とイギリスの時差も9時間ということになる。

    ただし、イギリスはサマータイム制度を採用しているので、おおよそ3月末から10月末までの約7カ月間は(1年の半分以上である)、時計が1時間進んで UTC+1 となり、日本との時差は8時間である。

    この記事の執筆時点での時差ということで、以下では時差8時間として話を進める(2020年の夏ダイヤ発表時に修正)。
     

    日本からロンドンへのフライトスケジュール

    羽田からロンドン・ヒースローへのフライトは、朝早くに出発する便から深夜に出発する便まで色々とあるので、どの便を選ぶかで時差ボケ対策も異なってくる。

    8:50発のBA便から始まって、11時台にJALとANAがそれぞれ出発し、BAの2便目が13:15発。そして、日付が変わって、深夜の1:55にJALの2便目が出発する(こちらをJALの1便目と呼ぶべきなのかもしれないが)。

    フライト時間はいずれも12時間を超える長丁場で、昼過ぎから夕方にかけてロンドンに到着する。JALの深夜便だけは一夜明けて6:25着となっている。
     

    ブリティッシュエアウェイズ朝便の場合

    日本からロンドンに向かう場合、西行きなので1日が延びる、つまり、出発の日は1日が32時間ということになる。寝ないで頑張るには少し長すぎるであろう。

    羽田を朝の9時前に出発するBA便に乗ろうとするなら、遅くとも7時頃には空港に着かないといけない。そうなると基本的には空港近くで前泊ということになるであろうが、それにしても朝が早い。そして、ヒースローに着くのが13時過ぎ。ということは日本時間では夜の9時である。

    朝6時頃に起きて夜の9時まで起きていること自体はごく普通のことであろうから、機内で寝ずに過ごすことに何の問題もないようにも思えてくるが、問題はそこから少なくとも7、8時間は起きておかないと、ロンドンの夜中に目が覚めて時差ボケになってしまいかねない。

    長時間フライトで疲れているということで、翌日に備えて初日は20時に就寝することとしよう。その頃、日本では明け方の4時である。羽田近辺のホテルで起きてから既に24時間近くが経たんとしているのだ。起きていられるなら、それでもよい。しかし、途中で力尽きて、ホテルにチェックインするや昼寝をしてしまうようでは、時差ボケまっしぐらだ。
     

    朝便の機内では早めの仮眠を

    というわけで、BAの朝便を利用する場合、搭乗したらなるべく早く仮眠を取ることだ。そして、ロンドン時間の朝に起きる。羽田を出てから4、5時間といった辺りであろうか。これに成功すれば、すでに機内からしてロンドン時間に体を合わせることに成功している。

    しかし、問題は機内食のタイミングとうまく合わないかもしれないことだ。恐らく、離陸後数時間で昼食が出るものと思われる。さすがに、これを抜くのは辛いので、昼食の前後で2時間ずつぐらい仮眠というのが現実路線であろうか。

    朝が早かったのがここで効いてくる。前夜はロンドンに着いたら何をするのか計画でも立てながら夜更かしするのがいいかもしれない。少々寝不足気味で搭乗して、早い内に機内で仮眠を取る。そして、到着の6時間ほど前、ロンドンの朝7時以降は寝ない。これが理想的なパターンである。

    とはいえ、そう簡単に狭い機内で寝つけるわけでもない。ということで、仮眠のタイミングはいつでもいいが、フライトの後半まで寝つけなかった場合は2、3時間に留めておいた方がいいかもしれない。それでもまったく寝ないよりは、少しでもいいので機内で寝た方がよいのは間違いのないところである。また、ハワイの場合と同じで、到着した日の午後は昼寝せずに活動することも大切である。
     

    昼行便の場合

    JAL、ANA、BAと選択肢のいちばん多いのが、昼前後に出発して夕方ロンドンに着く昼行便である。

    ロンドンの夕方ということは、日本時間にすればそろそろ日付が変わろうという頃だ。これはもう寝ずに起きているしかない。飛んですぐに出るであろう機内食の後、少しだけなら仮眠してもいいが、数時間に留めておくこと。

    ロンドンに着いたら初日の勢いで、夕食も軽く食べて、ホテルでさっさと寝てしまうのだ。普通に就寝するには早すぎる時間だが、その頃、日本では既に次の夜明け頃である。つまり、もう起きてから24時間経っているのだ。しかも、12時間のフライトの後である。さすがに疲れ果てていて、夜中の変な時間に目が覚めて、それ以上は眠れないなどということもないだろう。

    実は昼行便が体力的にいちばんきついパターンとなる。前日はなるべく夜更かししない方がよい。当日の朝も本当のことをいえば寝坊したいところなのだが、空港に9時や10時に着かないといけないので、そういうわけにもいかない。理想をいえば、昼行便でも羽田で前泊したいところだ。

     

  • JGCバッゲージタッグが届いた

    JGCバッゲージタッグが届いた

    JGCからの郵便物

    JALグローバルクラブに入会して一月余り経ったであろうか、8月の頭にJGCからの郵便物が届いた。定形はがきより一回り大きいサイズの厚紙封筒で、少し膨らんだ厚みは数センチといったところ。

    今年はJALから色々な郵便物が届いている。年明けすぐのJMBクリスタルカードに始まり、子どものJMBカード、JAL Card Club-Aへの切替、JMBサファイア、JGC Club-A Card。発送先は異なってはいるものの、一応すべてがJAL関係。

    だいたい、こちらで申し込んだものか、そのステータスに到達したのを先にウェブで確認しているものばかりなので、届いても別に驚きもしないが、逆に届かなかったことで、JGCサファイアのカードは発行されないんだと知ったりもした。手元にあるのは、JGCではないノーマル(?)のサファイアカードと、JGC Club-Aカードである。
     

    JGCタッグが届いていた

    そこにこの封書である。最初はなにが届いたのか分からなかったのだが、よくよく見れば、ちゃんと「JALグローバルクラブ バッゲージタッグ在中」と書いてあった。

    JGCから送られてきた郵便物

    JGCに入会したときに送られてくる名前の刻印入り革製バッゲージタッグである。JGCに入ればいつでもラウンジだ、それしか念頭になかったので、言われてみればそのような特典もあったような、なかったような、その程度のあいまいな記憶しかなかったから、予期していなかった分、今年いちばん嬉しいJAL(関係)からの郵送物であった。 なんだかんだでグッズ好きなのである。

    JGCバッゲージタッグ

    タグの本体は写真の反対側にある金属プレートで、そこに名前が刻印してある。それを保護する革ケース(写真の通りにJGCのロゴが金文字で刻印されている)とカバンに取り付けるためのベルトがセットされている。
     

    新しいスーツケースにセットする

    最近、安かった割には何年も愛用していた、機内持ち込み用の小型スーツケースのタイヤが破損してしまった。バンコク出張で壊れた、というか、BTSの駅からホテルまで歩いているときに、舗装状態の悪い歩道で壊れてしまった。出張先なので代わりのものを現地調達しないといけなかったのだが、たまたま大型スーツケースで中々のものがセールで安くなっていたので、それを買ってしまった。

    さて、家族旅行などであれば、もう荷物はすべてチェックインさせてしまい、機内には小さなカバンぐらいしか持ち込まないから、大型スーツケースがあれば事足りるのだが、出張時となると搭乗直前までパソコンで作業をしたい。そこでパソコンなどで荷物が少し重くなってもいいように、機内持ち込み用の小型スーツケースも必要なのである。

    バンコクで壊れてしまったやつは、さすがにお金をかけて修理するのがためらわれたので(それぐらい安かった)、今度はちゃんと修理して使い続けようという気になれるものをということで、しっかりとしたスーツケースをちゃんとしたメーカーで新調した。

    さっそく、それにJGCタグを取り付けてみた。少しくどい感もあるが、しばらくはこれでいこう、次の出張に持っていって、タグがこの位置だと、どうにも邪魔というのでなければ。

  • 時差ボケを防ぐ (2) ハワイ復路篇

    時差ボケを防ぐ (2) ハワイ復路篇

    ホノルル – 東京のフライトスケジュール

    (往路と同様に、2020年の夏ダイヤに合わせて改訂済)

    さて、楽しかったハワイ旅行も終わり日本への帰国となった場合も、往路ほどではないが、やはり、油断していると時差ボケに襲われる。まずはハワイからの帰国便のフライトスケジュールを見てみよう。

    やはり、ここでもユナイテッド便がいちばん早く、9:45 – 13:25 というスケジュールである。その後は11時半発のANAまで間が空く。便数としては12時台発が最多で、それに13時台が続き、この2時間ほどで6便が出発する。到着が夜の7時以降になる便も3本あり、いちばん遅く出るのはデルタ便で、夕方の4時発・夜の8時に羽田着となっている。

    帰路便の選択基準

    では、復路はどの便にするのが時差ボケ対策にはよいのかというと、基本的には往路と同じキャリアという制限がかかってしまうものの、余り朝の早い便は避けた方がよい。

    ということで、ユナイテッドは避けた方がよい候補の筆頭ということになるが、ここは空港から自宅までの距離と時間にも大きく左右されるところで、例えば、成田から3、4時間もかかるというのであれば、家に到着する時間ベースで判断すればユナイテッドがいちばんということもあり得る。
     

    ハワイからの帰路で時差ボケを防ぐには

    ハワイから日本への帰国時に時差ボケを防ぐための最大のポイントは、とにもかくにも機内で寝ないことである。そして、可能な限り、空港から自宅までの交通機関でも寝ないで、日本時間の夜まで起きている。そして、帰宅後は旅の疲れに任せて早い時間からぐっすりと眠る。これに尽きる。

    時差は19時間だが、ひとつ日付が飛んで5時間伸びると考えればよい。帰国日は29時間あるとして、とにかく、いつもより数時間は長く起きていればいいのだ。

    そうしてみると、帰国当日の朝が早すぎると機内で眠くなってしまうので、朝早い便は避けた方がいいということになる。9:45発のユナイテッド便に余裕を持って間に合うためには、起床が遅くとも6時ということになるだろう。これが15時台発であれば朝寝坊ができるというものだ。
     

    遅すぎる便を避けた方がよいケース

    では、出発は遅ければ遅いほどよいのかというと、必ずしもそうとも言えない。出発が遅ければ、当然のことながら日本に着くのも遅くなる。羽田に夜8時について、そこから自宅まで1、2時間程度としても、帰宅は夜の10時近くかそれ以降である。

    もちろん、その後にすぐ就寝すれば、旅行出発前の日常と同じ生活リズムに戻るという人も多いだろうが、重い荷物を抱えながら海外旅行から帰ってきて、8時間以上も飛行機に乗ってきた後である。普段とまったく同じ睡眠時間では疲れが抜けきれないかもしれない。翌日がまだ休日で、疲れが残っていたために長い昼寝をということになれば、軽い時差ボケになるかもしれないのだ。

    というわけで、帰国便の時間は家に余裕を持って帰れる範囲内でできるだけ遅くというのが理想的だ。あるいは、デルタ航空のような夜遅くに到着する便に乗って、その日は空港近くのホテルでさっさと寝てしまうというのも、日程的に許されるのであれば、有効な時差ボケ対策となる。
     

    機内で起きておくために

    ハワイから日本への帰国便は偏西風の関係で往路よりも1時間半程度はよけいにかかり、8時間半から9時間程度である。ここを如何に寝ないで過ごすか。

    すでに書いたように、当日早起きしすぎないことも大切だが、体がハワイ時間に順応していて、夜にしっかりと眠り、朝はすっきりと起きれるようになっていれば、そのまま数時間夜更かしをするような感じで頑張ればいいので、それほど難しい話ではない。この意味では、ハワイ滞在期間がほんの数日だけではなく、長く滞在できる方がハワイ時間に順応することになるので有利である。

    ただ、そこはそもそもの旅行日程の問題なので、時差ボケ対策のために滞在日数を伸ばすというのは話が逆である。あくまでも、滞在日数が短いときは、その分だけ帰りの時差ボケにも注意した方がよいという話である。

    機内では映画を見る、本を読む、ゲームをするなど、何でも楽しめることをすればよいが、とにかく暇つぶしの手段を多めに用意しておくことだ。やることがなくなると睡魔が襲ってくるかもしれない。

    また、同じ映画を見るにしても、シリアスな社会ドラマでは寝てしまうかもという人は、たとえ話題の最新作が視聴できたとしても、単純明快なコメディを選んだ方がよいかもしれない。というのは、筆者自身がかつてやってしまった失敗談である。乾燥した機内で字幕をじっと見つめていると、目が乾燥してショボショボしてくるので、吹き替え版か邦画がよい。これまた体験談である。

  • 時差ボケを防ぐ (1) ハワイ往路篇

    時差ボケを防ぐ (1) ハワイ往路篇

    日本とハワイの時差

    日本とハワイとの時差は19時間に及ぶ。日本にいてハワイ現地時間を簡単に計算する方法として、よく紹介されるのが、時計をその時差分19時間遅らせるのではなく、逆に5時間進めて日付を1つ前にするというものである。例えば、日本が朝の8時なら、その19時間前と考えるのではなく、5時間進めて13時、ただし前日という風に考えるのだ。

    日付が戻るだけで時差としては5時間と捉えることもできるが、日本 – ハワイ間はフライトスケジュールの関係で時差ボケになりやすい路線の1つである。

    また、人間はどちらかというと24時間より長い間隔に対応しやすい傾向があるので、1日が延びる西行きと比べて、1日が短くなる東行きは時差ボケになりやすいという問題もある。
     

    基本は高揚感と疲労

    そんなハワイ行きで時差ボケを防ぐためのいくつかのコツを以下に紹介するが、結論から先に言うと、究極的には、往きはこれからハワイ旅行だという高揚感で乗り切り、帰りは旅の疲れで誤魔化すことになる。

    ただ、下手するとその高揚感と疲労が裏目に出てしまうことがあるので、そうならないための注意点を挙げていこう。
     

    日本 – ハワイ間のフライトスケジュール

    一般的な時差ボケ対策として目的地の現地時間に合わせて機内で過ごすということがよく言われるが、そのためには一般論ではなく、個別にフライトスケジュールを見ながら対策を考えないといけない。

    日本からハワイへの各路線は、基本的に日本を夜出発してハワイに朝から昼にかけて到着、ハワイを昼に出て日本に夕方から夜に到着というパターンである(以下は、JALとDeltaの羽田移管とANAのA380デイリー2便化に合わせて、2020年春のダイヤで記事を更新してある)。

    東京発だと、もっとも早く出るユナイテッド便が19時前に出発してホノルルに7時過ぎに到着。もっとも遅いハワイアン便が羽田を日付が変わる直前に出てホノルル到着が12時過ぎ。多くの便が20〜21時台に出て8〜9時台に到着というものだ。例えば、ANAのFlying Honuの1便目は 20:10 – 8:30 というスケジュールであり、これなら早ければ10時過ぎにはホテルに荷物を預けて、初日の午前中から観光できるなど、時間を有効に使うという点では申し分ない。ましてや、A380での運行である。空席さえあるのなら、これ以外の選択肢があるのかという感じだ。
     

    往路はなるべく遅い便を

    しかし、時差ボケ対策のことだけを考えると、あまり早くにホノルルに到着する便は望ましくない。

    例えば、月曜日の夜に出発するとして、到着は月曜の朝、そのまま月曜を19時間延長して43時間にする(=寝ないで過ごす)というのは無理である。そこでどうするかというと、機内で寝て明けた2度目の月曜を5時間短くして対応することになるのだが、ホノルルに到着して降機、入国、ホテルへの移動と続き、その間を寝ているというわけにはいかないので、結局、1度目の月曜から2度目の月曜にかけての睡眠時間を短くすることになる。

    しかし、ホノルルの朝8時というのは日本時間の深夜3時ということであり、つまりは、夜中の3時から起き出さないといけないのだ。これは辛い。どんな場所でもたちまちにして寝つけるというのであれば話は別だが、これからハワイだという高揚感で目が冴えてしまうと、下手すれば睡眠時間が数時間ということにもなりかねない。

    往きの時差ボケ対策の基本は高揚感だと書いたが、それを発揮すべき場所は機内ではない。極度の睡眠不足となり、15時にホテルにチェックインするや、部屋でぐっすりと昼寝ともなれば、夜中に目が覚めて時差ボケまっしぐらである。

    反対に、23:55 – 12:15 というスケジュールのハワイアン最終便なら、到着が日本時間では朝の7時となり、うまくいけば5時間程度の睡眠が取れる。それでも普通は寝不足であろうが、そこはハワイ初日の高揚感で乗り切るのだ。

    若くて体力もあるので一晩ぐらい寝なくても大丈夫という人は、早い便を選んで少しでも長く現地滞在を楽しむのも良いであろう。しかし、寝不足による不注意から事故や事件に巻き込まれる可能性もある。日程が許すなら滞在を1日延ばして(現地滞在を長くすることは帰路の時差ボケ対策にもなる)、初日はなるべく遅く到着する便を選んだ方が良い。
     

    機内での睡眠時間の確保を

    結論としては、往きの時差ボケ対策の要点は2つ、機内での睡眠時間の確保と、到着後は夜まで寝ないことだ。

    リラックスできる締めつけの少ない衣服やスリッパなど、機内でゆったりと過ごすために準備できることは多いが、少しでも早く寝付くためにもっとも大切なことは機内食を断ることだ。夕食は空港で先に食べておいて、機内ではミネラルウォーター程度に留めておく。アルコールを飲んだ方が早く眠れるという人は軽く一杯やるのもいい。間違っても、珈琲やお茶、コーラなどでカフェインを摂取しないように。

    搭乗前に食事を済ませるという点からも、出発時刻は遅い方がいい。羽田24時発であれば、都心で夕食をとってから空港に向かうことができる。これが成田20時前発ということになると、18時台から晩ご飯となり、却って機内で深夜に小腹が空いてしまうかもしれない。

    ものを食べれば血糖値も上がるし消化器官も動き出すので、寝付くのが遅くなるのは必至だ。機内食も旅の楽しみの1つというのは分かるが、そのせいで時差ボケになって現地で楽しめなければ本末転倒だし、冷静になって判断すれば、そもそも機内食など絶対に逃せないほどの美味しさなどではない。

    メラトニンを服用してさっさと寝てしまうのも手だが、薬品に頼らずとも、出発当日の朝は寝坊しない、機内食は諦めるというこの2点だけでもずいぶんと違う。間違っても、うどんですかいなど頼んではいけない。
     

    ハワイ到着後は

    ハワイに朝早くに着く便だと、日本時間の深夜に該当するということもあって、朝食がスナックだけということもある。ハワイの時間に合わせて起きるためには、朝食として食べるものを機内に持ち込んでおくのも1つの手だ。

    到着後はあまり激しいアクティビティは避けた方がよい。寝不足で危険だというのもあるが、夜まで起きていないといけないので、体力はなるべく温存する方向が望ましい。

    ホテルにチェックイン後も昼寝してはいけない。寝不足と長時間フライトによる疲れもあるから、ほんの1時間のつもりでいても、本当にそれで起きられるという保証はない。荷物を解いたら、すぐに出かけるのだ。常夏のハワイで空調の効いた部屋にベッドやソファがあり、寝不足の疲れた体ときている。部屋に留まれば留まるほど昼寝の誘惑は強くなる。

    日中は程々にアクティブに過ごして、夕食は少し早めてもいい、日本人ならではの湯船につかってのリラックス後に早めに就寝すれば、おそらくは翌朝までぐっすりと寝ることができて、目が覚めたときにはハワイ時間に適応できていることであろう。念のため、目覚ましをかけておくのは忘れないように。

  • 一ヶ月ぶりの復路MH71便でクアラルンプールへ

    一ヶ月ぶりの復路MH71便でクアラルンプールへ

    マレーシア発券の帰路

    成田行きMH70と組み合わせで発券したクアラルンプール行きMH71による復路便である。チケット上ではKUL – NRTの復路ということになるが、実際には前回から3週間ほど経過しており、日本発券の最後の区間と組み合わせて、クアラルンプール単純往復の旅程となる。

    夜8時台のサクララウンジの混雑は前回ほどではなかったのだが、それでもシャワーだけはかなりの順番待ちとなっており、今回もまたサテライトにあるカンタスラウンジでシャワーを借りる。

    機材はもちろんA350-900。今回は通常塗装だった。

    マレーシア航空のA350-900

     

    搭乗ゲートに着いたときには搭乗客の行列がすでにできはじめていたが、ファーストクラスは恐らくいない模様で、ビジネスクラス及びワンワールド・サファイア以上の優先搭乗列と通常の列の2つができていた。

    優先搭乗列に並ぶ利用客に対して、係員がワンワールド・エメラルドの会員はいないかと訊ねてまわっていた。実際には日本人だとJMB会員がほとんどであろうことから、日本語ではダイヤモンド・プレミア会員という表現も使っていた。もちろん、筆者は対象外で、最終的に対象者は1人もいなかった。
     

    ビジネスクラス後方コンパートメント

    マレーシア航空のA350-900はビジネスクラスだけで35席あり、1列だけとはいえファーストクラスも設定されている。そのため、ビジネスクラスの最後部は主翼の上にまで達しており、前方より2つ目のドアよりも後ろにもビジネスクラス席が3列ある。
     

    マレーシア航空ビジネスクラス後部コンパートメント

    今回はビジネスクラス最後尾の11K、1人がけのKの席がここしか空いていなかった。セールを頻繁にやっているからなのか、ビジネスクラスの搭乗率は高い。

    飛び立ってしまえばカーテンが閉められるので関係ないが、搭乗時はエコノミークラス客の利用するドアよりも後ろに位置するので、少し落ち着かない。窓から外を見ると、トップの写真のようにエンジンの真横であった。
     

    機内食は和食

    筆者はときどき、海外出張先や旅行先であえて和食を食べることがある。和食が恋しいというような話では全くない。むしろ、日本では食べられない現地のB級グルメ、いや、C級ぐらいのローカルフードにチャレンジすることの方が多い(もちろん、失敗も多い)。

    そのチャレンジの延長線上として、海外でローカライズされてしまっている和食に挑戦してみるのだ。だいたい想像がつくと思うが、成功率はそんなに高くない。いや、正直言って低い。それでも、10年ほど前と比べれば、珍妙なものに当たる回数はぐっと減った。

    とびきり美味いということはないが(超高級和食レストランならいざ知らず)、全体的なレベルが上がってきているということだろう。いいことなのだろうが、世界の均質化という意味では少々つまらなくなってきたとも言える。

    マレーシア航空ビジネスクラス機内食の和食

     

    マレーシア航空ビジネスクラス機内食の和食

    そして、マレーシア航空ビジネスクラスの和食は、意外といっては失礼なのかもしれないが、そこそこ美味しくて満足のいくものであった。しかも、これがサテの後に出てくるのである。その意味ではローカル色溢れる組み合わせとも言えよう。
     

    未明のゴールデン・ラウンジ

    前回乗ったときもMH71便は定刻よりもずいぶんと早くクアラルンプール国際空港に到着したのだが、今回は更に早着して3時半頃には着陸していた。余りにも時間が早い。市内に行くにしてもKLIA Expressの始発まで1時間以上、さらに、その始発に乗ってKL Sentral駅に5時半に着いてもしかたない。

    今回はクアラルンプールが最終目的地で、この先の乗り継ぎはない。そこでゴールデン・ラウンジがアライバル・ラウンジとして利用できないかどうか、とにかく行ってみることにした。ラウンジの受付で特に何も言わず搭乗券を渡すと、何の問題もなく「どうぞ」と入ることができた。受付の人が特段なにかをチェックするとか搭乗券を見直すとかもなく、普通にスキャンしていたので、アライバル・ラウンジとしても利用できるということなのであろう。

    KLIAゴールデン・ラウンジ・サテライト

    今回はマレーシア航空便のビジネスクラス利用なので、利用できる可能性のいちばん高いケースである。これが他のワンワールド便での到着であったり、マレーシア航空エコノミー席とワンワールド・ステータスの組み合わせでも、アライバル・ラウンジとして利用可能かどうかは不明である。

    例えば、香港にあるキャセイパシフィック航空のアライバルラウンジは、キャセイ便のビジネスかファーストクラスで到着した乗客専用と明言されている。ただ、香港は成田と同じように出発と到着が完全に切り離されているため、アライバルラウンジは本当に到着客して使えないので、それ専用に設置しないといけないのに対して、クアラルンプールは保安区域では出発客と到着客が入り交じる。つまり、出発客用の大きなラウンジと兼用できるので、利用基準が緩い可能性もある。

    いずれにしても、朝4時前、さしものゴールデン・ラウンジ・サテライトといえども、食事はフルーツやヨーグルト程度しかなかった。そももそ利用客がほとんどいなかった。温かい料理の提供は4時から、おそらくはMH71便の本来の到着時刻以降ということのようである。

    さっさと仮眠室に向かって一眠りして、その後、シャワーを浴びてから、KLIA Expressに乗ってクアラルンプール市内に向かった。このようにアライバルラウンジとして利用する際の注意点を一つ。チェックインバゲッジをラウンジに入る前に受け取ることはできないので、何も預けていない場合にのみ利用可能である。

  • 日本への1カ月間の旅の始まり

    日本への1カ月間の旅の始まり

    日本への旅はA350-900で

    6月下旬のある朝、7時台のKLIA Expressでクアラルンプール国際空港に向かう。クアラルンプール発成田行きのマレーシア航空ビジネスクラス航空券による日本行きの旅の始まりである。 今回の旅は復路が7月中旬なので、およそ一月ほどの日本滞在となる。

    というのは冗談だが、ここから今回のクアラルンプール出張は海外発券部分に入る。海外発券であろうと何であろうと、マレーシア航空のWEBサイトやアプリを使えば、オンラインでまとめて管理できるし、日本人が日本行きの便に乗るのに特に問題などは起きないであろう。

    A350のビジネスクラス

    今回の機材もA350-900。座席は3A。ビジネスクラスの2列目である。この席の特徴は窓がいちばん近いこと。窓の外の景色を眺めるには最適の座席である。
    だが、1人がけの席の中では最もお勧めしかねる席かもしれない。どのような条件を重要視するかにもよるが、せっかくのビジネスクラス、機内で必要となるものを色々と手の届く範囲に置いておきたい、つまり、機内での過ごしやすさ重視という場合、3Aや6A、8A、10Aの席には2Kにはあったテーブル下の収納がないので、ハンドバッグやタブレットなどを離着陸時は出しておけないという問題がある。同じ窓側でも2A、5A、7A、9A、11Aになると、座席と窓との間にテーブルが挟まるので、収納スペースは3Aなどよりはましなのである。
     

    出発は30分以上の遅れ

    さて、この日のMH70便は定刻より少し早くドアクローズとなり、まずまずの出だしだと思いきや、その後、まったく動く気配がなく、10分以上経ってから離陸の順番待ちで、管制塔からは20分後の予定と言われていると機長からアナウンスがあった。

    KLIAに駐機されているA380

    結局、駐機場を離れ滑走路に向かい始めたのは30分以上遅れてのことであった。ただし、そこからは待たされることなく、すぐに離陸となった。写真はKLIA内に放置されている(?)A380。一機は陰になって写っていないが全部で3機。
     

    30分遅れのまま成田着

    収納スペースの少ない3A席であるが、その分、窓からの眺めは最高で、特にこの日は東南アジアにしては珍しく(?)おおむね晴れており、インドシナ半島がよく見えた。

    ベトナム上空

    写真はマレー半島から南シナ海に抜けるところ。この辺りから機内食が始まる。

    機内食も終わり、インドシナ半島上空を通過すると、その先はずっと海の上で、窓からの眺めも変わり映えがしないので、パーソナルモニターで映画を見ることにした。邦画も数本だが用意されていて、もちろん、日本語音声である。作品自体には興味がそれほど持てなかったのだが、さすがに1週間の海外出張からの帰国便で(チケット上は往路であるが)、2時間ほど集中して外国語の映画を見るのも疲れそうなので、日本語作品にしておいた。コメディ作品でタイトルは…、忘れてしまった。

    夕暮れの成田空港第2ターミナル

    結局、KLIAを出発するのが遅れた分をほとんど取り戻すこともなく、成田空港に着陸したのが18時20分過ぎ。そこから駐機場まで10分、サテライトの端から延々と歩き、入国審査は自動化ゲートのおかげで並ぶこともなく通過、チェックインバゲージもほぼいちばんで出てきたが、予定していた18:52発のスカイライナーには間に合わなかった。

    特に帰宅を急いでいるわけではなかったが、都心の混雑をなるべく避けるため、スカイツリー行きのリムジンバスに初めて乗り、そこから地下鉄を乗り継いで帰ることにした。ひとまず、これで、成田 – クアラルンプール – ヤンゴン – クアラルンプール – 成田 – クアラルンプール – 成田という全6区間の修行もどき(本当は仕事)の半分が終了である。

  • 外国人にとって発音しづらい日本語の音

    外国人にとって発音しづらい日本語の音

    ビジネスクラスでは搭乗客を名前で呼ぶ

    マレーシア航空のビジネスクラスではキャビンクルーが搭乗客を名前で呼んでくれる。JALだと国際線のプレエコや国内線ファーストクラスでも同様のサービスがある。別にお忍びの身などではないこちらとしては、このような特別扱いされている感を与えてくれるサービスは大歓迎である。さすがは客商売、乗客の自尊心をくすぐる術を心得ているといったところか。

    さて、ヤンゴンからクアラルンプールに戻る機内でのこと、そのとき、担当してくれたキャビンクルーさんが私のことを「さん」付けで呼んでくれるのだが、それが舌っ足らずな感じでとても微笑ましかった。
     

    日本語は難しい?

    世界の言語には様々な発音があり、母語話者にとっては当たり前のものでも、そうでない者には難しい音というものがある。物理的に人間に発することが困難な音は、そもそも言語の音として採用されることがない。したがって、あくまでも慣れの問題でしかないのだが、大人になってしまってからでは習得の困難な音も少なくない。

    日本語にもそういう音がいくつかあるし、日本人にとって困難な音ももちろんある。これは日本語は難しいというような一般論ではない。そももそ、日本語は世界中の言語の中で見てみれば、特別に難しくもなければ易しくもない普通の言葉である。文法的にもよく見受けられる珍しくない項目が多い。

    総論としては上に書いたとおりであるが、日本語にはいくつかの限られた言語の母語話者以外には弁別困難、つまり、世界的に見ても珍しい部類の音韻特徴がいくつかある。その代表例が硬口蓋化子音と同一の母音連続である。そして、筆者の名前にはその両方がダブルで入っている。日本語がそこそこ堪能な外国人でも、まず初見でいきなり正しく発音できることなどないという、日本語ならではの発音が続く外国人泣かせの名前なのである。
     

    ギャップ萌?

    ヤンゴンからのフライト以外でも、もちろん、キャビンクルーさんは名前で呼んでくれたが、普通はMr/Mrsなどを敬称として使うので、全体として英語化されてしまって、筆者の名前の発音がおかしくても当たり前という印象しか受けない。

    それに対して、日本人をさん付けで呼ぶというのは、比較的無難な日本人に対する敬称として(固すぎもせず、無礼にもならず)、特にアジア圏ではよくあることで、ヤンゴン線のキャビンクルーさんもそこの発音は手慣れたものだった。特別に難しい音というのもないし。それだけに余計に発音しづらい筆者の名前の部分とのギャップがあった。これもひとつのギャップ萌というやつであろうか。

  • マレーシアでiPadを買ってみる

    マレーシアでiPadを買ってみる

    東南アジアでショッピング三昧

    海外、特に物価の安い東南アジアに行くと、何かお買い得なものはないかと色々とショッピング三昧になってしまう人も多いだろう。そもそも買い物目的で東南アジアに行くという人も少なくないだろうし、かく言う筆者もその1人だ。そのために行くというわけではないが、行けば必ず要らない(!)ものまで買いこんでしまう。

    ただ、その国で生産しているものならともかく、輸入品を買おうとすると、意外と高関税が設定されていることの多い東南アジア諸国では、日本で買うのとたいして変わらないということもある。もちろん、日本では滅多にセールなどしないブランドでも、東南アジアではたいていセールの対象となっているし、店内の片隅で型落ちを安く処分していることもあるから、ついつい魔が差して衝動買いしてしまうのだが。
     

    Apple製品の価格は?

    しかし、非常に高いV.A.T.がかけられているヨーロッパを除けば、世界中のほぼどこで買っても大して値段が変わらないのが、iPhoneをはじめとしたApple製品である。その国の購買力や為替変動の影響などで若干の差はあるものの、たいていは似たり寄ったりの価格付けとなっている。

    iPadのもっとも廉価なモデル(Wi-Fi 32GB)で価格比較をしてみよう。日本人がよく行きそうな国で比較してみると以下の通り。すべて現地での物品税、付加価値税、消費税など込み。

    国名 現地価格 日本円換算(概算)
    日本 ¥40,824- ¥40,824-
    US(カリフォルニア) $365.26- ¥40,600-
    UK £319.00- ¥45,572-
    フランス €359.00- ¥46,452-
    香港 HK$2,558- ¥36,671-
    タイ ฿11,500- ¥39,261-
    シンガポール S$498.00- ¥40,582-
    オーストラリア A$469.00- ¥38,229-

    ご覧の通り、ヨーロッパではおおよそ45,000円、それ以外の国では4万円前後といったところである。オーストラリアが少し安めなのは、私も今回調べてみて初めて知ったのだが、ここのところ対円でオーストラリアドル安になっているのが大きいのであろう。

    そんな中で一際安いのが香港である。昔からiPhoneなどは香港で買うのが安いというのは有名な話である。安いといってもおおよそ1割ほどなので、わざわざ買いに行くとなるとペイしなくなるが、購入予定と香港行きが重なるのであれば検討してみる価値はある。iPadが安く買えた分でビジネスクラスにアップグレード…は無理である。

    アップル製品の補償は世界共通なので、どこの国で買ったとしても、日本でサポートを受けることができる。追加のApple Care+は提供されていない国もあるらしいので、必要な人は海外での購入後30日以内に日本で追加の補償を購入する手続きを取らないといけない。

    なお、ものによって価格差も異なる。香港でApple製品を買えば何で日本より1割安いわけではない。例えば、Mac Proの最高級モデルなら1割安いだけでも数万円差になるかと思いきや、1万円も違わなかったので断念した(つまり、その気で調べてしまったのだ)。
     

    マレーシアでのiPadの価格は?

    さて、今回の記事の本題であるマレーシアでのiPadの価格であるが、RM1,366-である。日本円にすると3万7千円強。香港ほどではないが、やはり日本よりも1割近く安い。

    やはり、購入目的で行く価値はないが、どのみち古いiPad Air(初代)を買い替えようと思っていたところ、今回の出張中に現地で価格を知って、思わず衝動買いしてしまった。購入店はKLCCにある、なぜかケーブル類の品揃えが異常に豊富な電器店。この店に限ったことではないが、店員はたいてい親切で英語も問題なく通じる。

    マレーシアで購入したiPad

    初回のセットアップ時(もしくは、リセットした後に)言語設定などを選べるので、どの国で購入しようが最初からなんの問題もない。今回、購入時に店員さんが動作確認をできるよう、店頭では英語でセットアップしたので、そのまま使用しているが、設定から簡単に日本語に切り替えることができる。

    国内で買うのと唯一違う点は、充電用アダプターのコネクターの形状である。USB充電器の部分は世界共通で、先端のコネクターだけは販売国の標準的な形状のものが同梱されている。上の画像でL字型の部品が万国共通のUSB充電器である。

    コネクターの部分はマレーシアなら写真のようなBF型になる。他にiPadを充電するアダプターを所有していない場合は困ってしまうが、逆に私はこれのおかげで、クアラルンプール市内のカフェなどで充電することができて助かった。
     

    日本はApple製品が安い?

    Apple製品は香港で買うのが安いというのは有名な話で、iPhoneの新機種が出るたびに香港で買ってきたという話題を見かける。その一方で、日本は香港、アメリカ本国に次いでiPhoneが安いというネットの記事も数多い。つまり、香港で買うのがいちばん安いという点では意見が一致しているが、アメリカや日本も安い方だということになる。果たして、本当に日本は安いのか。

    iPadの価格ではあるが、上の比較表を見れば分かるとおり、日本で買っても安くはない。アメリカも同様。それでは、アメリカと日本は安いという話はどこから来ているのか。実は、iPhoneに関しては確かに日本は安い。特に現行のiPhoneXや8は香港、アメリカとほぼ同じ価格である。

    iPhoneXの64GBモデルで比べると、タイ、シンガポール、オーストラリアより7千円から1万6千円ほど安い。iPadの安かったマレーシアのほうが5千円高い。世界的に見てずば抜けて高い日本国内のiPhoneシェアを守るための戦略的な価格付けなのであろうか。iPhone以外の製品は必ずしも日本が安いとは限らない、いや、香港でさえ安いとは限らないのである。

    なお、Appleのオンラインストアで価格を確かめる場合は、税金に気をつけないといけない。日本は税抜き価格での表示が認められている。一時、総額表示が義務づけられたが、なぜか逆行するように、税抜き表示も認められるようになった。したがって、日本のAppleオンラインストアは税抜き表示されており、最後の最後で税込み価格が表示される。

    これは州・市・郡によって税率の異なるアメリカも同様で、注文確定前に郵便番号を入れると税込み価格が出る仕組みになっている。上のiPad価格表では州税が高めのカリフォルニアの中でも比較的ローカル税の高い場所で計算している。

    それ以外の多くの国では税込みの総額表示なので、オンライン上で日本との価格比較をするのであれば、消費税込みの金額にするのを忘れないように。

    マレーシアでiPadが安かった理由

    さて、マレーシアでiPadが安い理由だが、おそらくは6月1日から物品・サービス税GSTが廃止されたことも関係していると思われる。それまでは6%のGSTが、この価格にプラスされていたのであろう。そうすると3万9千円台と他の国と似たようなレベルになる。

    9月からマレーシアでは売上・サービス税SSTが導入される予定だ。これが電子機器などの最終的な販売価格にどれほど反映されるのかは不明だが、同じままというわけにはいくまい。したがって、マレーシアでiPadが格段に安いのは期間限定なのかもしれない。

    こういった電波を利用する電子機器を海外で購入して日本国内で利用する場合、1つだけ気をつけないといけないことがある。それは技適マークがついているかどうかだ。最近の法改正で、技適マークは物理的に刻印されていなくても、画面上に電子的に表示されるだけでもいいことになった。したがって、購入前に実際に設定画面などから認証マークを表示させて確認しておくことが望ましい。

    たとえ、技適マークのないWi-Fi機器を国内で利用していたとしても、そんなことを調べようもないので、現実問題として罰せられる可能性は極めて低いが、違法行為であるという事実は揺るがない。その点、iPadは技適マークがついているので安心して国内でも使える。iOSの場合、「設定」→「一般」→「認証」と進んでゆくと確認できるので、海外の購入前にはチェックを忘れないように。

  • クアラルンプールのwi-fiカフェ

    クアラルンプールのwi-fiカフェ

    クアラルンプールのパブリックWi-Fiは

    東南アジアの大都市のWi-Fi事情に関しては、正直言って、わざわざ書くほどのことなどない。街中の色々なところで利用可能だし、ショッピングモールやコーヒーチェーン店などでフリーWi-Fiのない店を探す方がたいへんだ。バンコクしかり、クアラルンプールもまたしかり。

    また、充電スポットについてもほぼ同様のことが言える。ただ、Wi-Fiほど広く備えられているわけではなく、まったくない飲食店(伝統的な店には多い)、コンセントがあることにはあるが数が限られている店(壁際の席のみなど)、利用できる座席が限られている店(フロアの真ん中の席にはないとか、カウンターのみだとか)、どの席でも100%充電できるという店の方が珍しいかもしれないが、これは日本でも同じことだろう。

    なお、日本と違って、カフェなどで客席の近くにコンセントがあるのに、充電をしてはいけないなどという制限があることはまずない。この辺りは実に大らかで、客も訪ねもせずに適当に使うし、店も何も言わないという感じだ。

    日本の場合、最初から充電対応を謳っているスポットなどを除けば、充電禁止のことが多いが、これはネットなどでよく言われている「盗電」が問題ではない。金額的にはスマホを充電しても1円にもならないだろう。たった1円でお客にサービスできるなら、使わせた方が絶対にいい。

    そうではなく、絶対数が足りないのでもめ事が起きるのをあらかじめ回避しようという意図が大きい。大らかではないのに譲り合いの苦手な日本人は、こういうときに適当に何となくうまくやることができず、コンセントを使わせろ、いや、ここは俺の席だなどともめ事になる可能性が高い。

    譲り合いの精神などと日本人は何かと自分たちを美化するが、満員電車に赤ちゃん連れを乗せることの是非が問題とされたり、横断歩道に歩行者がいてもほとんどの車が減速さえしないことなどを見れば分かるとおり、日本人にあるのは社会通念としてゆずるべきと見做されている場所では右に倣えで譲るという行為である。

    パリででも混雑したメトロにベビーカー連れで乗ってみれば、その違いは一目瞭然。たちまちにしてスペースが空き、段差を持ち上げてベビーかを車内に乗せるために四方八方から手が伸びてくる。もし、空いていて近くに他の人がいなければ、わざわざ遠くから駆けつけてでも助けてくれる人がいるはずだ。
     

    コロニアル建築のカフェ

    画像はクアラルンプールのチャイナタウンにある Leaf & co. Cafe という、コロニアル建築をカフェに改装した店舗で、木の生える吹き抜けもある開放的な店内には、Wi-Fiもコンセントもあって便利なカフェである。観光ガイドにも載っているから知っている人も多いかもしれない。筆者もクアラルンプール滞在中は毎日のように行くのだが、常にさまざまな国から来たと思われる観光客がいても、満席では入れないというほど混んでいることも少ないような気がする。

    チャイナタウンのカフェ

    さて、クアラルンプールではカフェなどで充電する場合、1つだけ気をつけないといけないことがある。それはコンセントプラグの形状だ。東南アジアの大都市ではユニバーサルタイプ、つまり、どんなプラグでも差し込めるコンセントが多いが、クアラルンプールではBFタイプしか差し込めないものが多い。

    画像の左側がBFタイプのアダプター(iPad付属のもの)、右側がB737の機内で撮ったユニバーサルタイプのコンセント。上からヘッドホン、USBポート、ユニバーサル電源となっている。

    ユニバーサルコンセントとBFタイプ

    ある程度以上のクラスのホテルでは、部屋にはユニバーサルタイプの差し口が備わっているが、街中ではBFタイプしか使えないお店も多い。グローバル・チェーンのカフェも例外ではないので、たとえば、スターバックスといえどもコンセント形状だけは気をつけた方がいい。

    同じようにKLIAでも、マレーシア航空のゴールデン・ラウンジはユニバーサルタイプだったが、キャセイパシフィック航空のラウンジはBFのみであった。すべての席を調べたわけではないが、少なくとも、BFでないと使えない席もあるということだ。

    マレーシアに行くが、日中、街中でも充電する必要があるという場合、日本から持っていった充電器などを使うのであれば変換アダプターも用意しておかなければならない。なお、電圧は220Vであるが、最近の充電器で220V対応でないものを探す方がたいへんなので、ここは特に気にする必要ないだろう。

    かく言う筆者は、もう10年ほど昔の話だが、110Vまでしか対応していないガラケーの充電器を韓国でコンセントに挿して(韓国は220V)、ポンっという音とともに一瞬で破壊してしまったことがある。

  • 秋にもマレーシア航空のA380が成田に

    秋にもマレーシア航空のA380が成田に

    座席案内のお知らせメール

    今年は珍しくクアラルンプール出張が連続したが、例年よく行くバンコクも5月に続き10月にも予定している。昨年まではJALのプレミアムエコノミー専門で、今年はマイル修行中であることと、たまたまセールをやっていたので、5月はJALのビジネスクラスという大盤振る舞いであった。

    さすがに、もう一度JALのビジネスは予算的に無理なので、10月はマレーシア航空の MH89 / MH88 をビジネスクラスで予約してある。もちろん、セール価格である。それでも、予約クラスはZとDでマイル積算率125%だ。

    東南アジアへの出張の場合、どちらかと言うと、日本からは夜行便で行くことが多く、実際、前回のマレーシア出張時も成田を夜に出るMH71便を利用したし、JALの場合は羽田からの深夜便が多い。しかし、今回は少し時間の余裕があることなどから、たまには気分を変えようと、成田を朝に出るMH89便を予約してあった。いずれにしても、機材は最新のA350-900である。

    マレーシア航空A350のビジネスクラスは、すでに他の記事でも書いたとおり、2Kや5Kなど、1-2-1配列の右側の1人がけ席がストレージに余裕があって快適なため、すべての予約でその席を指定してあり、バンコク出張では往復ともに5Kを取ってあった。

    ところが、マレーシア航空から “Seat Change Notification” 「座席変更のお知らせ」なるメールが突然届いて、7Aと6Kに変わったことが通知された。5Kでなくなったのは残念であるが、たまにはそんなこともあるさ程度にしか考えていなかった。タイ航空では機材の突然の変更による座席変更は日常茶飯事らしい。
     

    座席変更の理由は…

    しかし、1-2-1と1-2-2が交互に並ぶ変則配置になっているマレーシア航空のA350では、6Kといのうは2人がけの窓側になるはずで、復路の夜行便でそれは困る。他にどこか1人がけの空いている席がないか、マレーシア航空のホームページから予約管理で空席検索で確認してみたところ、座席の配置が 2-2-2 になっている。

    なんと使用機材がA380に変更されていたのである。8月後半にA380が投入されることは決まっていたが、引き続き、10月にかけてもA380が成田線に就航であり、それに伴う座席変更であった。なんなら、5Kのままでもよかったのに(A380の5Kはファーストクラスのはず)。

    途中のすべての日程を調べたわけではないが、曜日毎に変更というような運用でもない限り、おそらくは8月から10月末までずっとA380で運行する模様。今のところ、10月28日クアラルンプール発のMH89便とその折り返しMH88便までがA380で、そこからはA350-900に戻っていた。
     

    A380のビジネスクラス

    日程を少し前後させたところで、A380であることには変わりない。そうなると、アッパーデッキ前方に配置されたマレーシア航空A380のビジネスクラスの座席配置が、2-2-2 の横6席ということが問題となってくる。この数字だけを見れば、JALのSky Suiteも同じであるが、大切なことは座席のタイプだ。

    実物はまだ見たことがないのだが、写真を見る限りでは、巨大な機体というメリットを活かして、何の工夫もなく普通に2席ずつが横にくっついて並んでいるようだ。スタッガード式ではないので、AとKの窓側席は通路からの直接アクセスではない。夫婦や家族で旅行するときなどはよかろうが、1人で窓側に乗る場合、隣が埋まっていると問題ではなかろうか。

    というのも、マレーシア航空A380のビジネスクラスはフルフラットシートである。それ自体はいいことであるが、通路側の人がベッドポジションにして寝たら、窓側から通路には出れないことになる。もちろん、エコノミークラスでも同じ問題があるが、寝てはいても体勢としては座っている人に声をかけるのと、完全に横になって寝ている人とでは、心理的な抵抗が違うであろう。

    隣が空いてさえいれば、広々として快適なシートらしいのだが、セールを頻繁にやっていることも相まって、A350ではビジネスクラスがほぼ満席であったので、A380で定員が増えるにしても、そもそもが高需要期ゆえの投入であろうから、期待はしない方がいい状況であろう。
     

    魅力的な代替案はなし

    キャンセル料がそんなに高くはないのでJALかキャセイに変更するというのも検討したが、たまたま、このタイミングでどちらも魅力的なセール価格がない。例えば、JALのバンコク線ビジネスクラスは156,000円のセール価格だが、これに諸費用とMH便のキャンセル料を足すと20万を超えてしまう。

    また、A380自体にはエールフランスと大韓航空で乗ったことがあるが、どちらもエコノミークラスだったので、アッパーデッキに行ったことがない。マレーシア航空のA380に乗る機会も、おそらくはこれが最初で最後になるであろうから、とりあえずはそのまま乗ってみようかと考えている。

    8月末にシンガポールに行くかもしれず、これも最初はマレーシア航空のつもりでいたのだが、まだ予約もしていないので、こっちを他社便にするつもりである。