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  • JALが入札アップグレードを導入

    JALが入札アップグレードを導入

    入札アップグレードとは

    今回、JALが国際線に導入することになった入札アップグレード制度とは、その名の通り、予約客が希望額でアップグレードに入札して、その入札金額に応じて落札、つまり、アップグレードされるかどうかが決まるというものである。海外の航空会社でも導入されていることが多く、たとえば、筆者もキャセイパシフィック航空とマレーシア航空でそれぞれ入札したことがあり、後者では実際にアップグレードに成功している。

    この制度に共通する特徴は、落札できなかった場合は1円も請求されず、元の航空券のまま搭乗するということ、ラウンジや優先チェックインなどのサービスはアップグレード後のクラスに応じたものが受けられること、マイルとそれに基づくステータスポイントは元の予約クラスのままであること、エコノミークラスからプレミアムエコノミーへのアップグレードが入札の対象で、プレミアムエコノミーの設定のない便や航空会社ではビジネスクラスへのアップグレードとなる、この4点であろうか。

    アップグレードの対象クラスについてはキャリアによって多少異なると思われるが、少なくとも、ビジネスクラスからファーストクラスへの入札アップグレードは聞いたことがない。

    JALでの具体的な流れ

    JALの場合、まず出発の1週間前に入札に応募できる人に対してメールで案内が来る。キャセイは予約完了画面ですでに入札できたような記憶がある。

    メール記載のURLから、自分が希望する入札額や、入札できた場合に支払うクレジットカードなどの情報を入力する。入札できるのは出発48時間前までで、1度入札した内容も48時間前までなら変更したり取り消したりできる。キャセイとマレーシア航空の例では、入札画面で金額を入力すると、その金額で入札が成功しそうかどうかの度合いを教えてくれるので、それを見ながら入札金額を決めればよい。入札アップグレードのシステム提供がキャセイやマレーシア航空と同じ会社なので、JALでも似たような形式になるものと思われる。

    そして、出発の24時間前までに入札結果がメールで通知されてくる。入札金額の高い方から順に落札されてゆくが、同額の場合は元の予約クラス、JMBステータス、入札日時の早さなどで決定されるという。プレミアムエコノミーの空席がすべて入札アップグレードの対象となるわけではない。
     

    入札アップグレード制度のメリット

    入札制の最大のメリットは何かというと、エコノミークラス航空券がほとんどの予約クラスで対象となることだ。これまでマイルでアップグレードできる航空券となると、予約クラスの高いもの、つまり、エコノミーといえどもかなり価格の高いものばかりであった。それがおそらくは予約クラスQや特典航空券でも入札できるものと思われる。

    JALの入札制の案内ページにあるFAQでは、対象外運賃として「団体・ツアー運賃やパッケージ旅行」としか書かれていない。つまり、バーゲン運賃で購入して入札アップグレードでプレミアムエコノミーにというのが可能であるということだ(もちろん、入札に成功すればだが)。

    また、誰でも参加できるので、これまで上級クラスに関心のなかった人たちにも裾野を広げられるという点は、航空会社にとっての大きなメリットとなるだろう。お得意様の新規開拓というわけだ。

    これまでのマイルによるアップグレードでは1〜2万マイルほどが必要だったが、たまにしか飛行機に乗らない人には到底貯まらないマイル数であろうし、エコノミーからプレエコへのマイルによるアップグレードというのは、元の運賃が高すぎて現実的な選択肢ではなかった。

    マイルを何らかの方法で大量にため込んでいる人には、最初から安いチケットではなくプレエコを買ってもらい、マイルでビジネスクラスにアップグレードしてもらう。そうでない人にはバーゲン運賃からでも構わないので、入札で有償アップグレードしてもらうというように,うまく棲み分けというか、二つの方向付けがなされていると思う。
     

    当日アップグレード

    さて、プレミアムエコノミークラスには空港で搭乗当日に代金を支払う当日アップグレードという制度が以前からあった。当日に空席があればチェックインカウンターで申し込めるもので、距離によるが2〜4万円程度である。筆者は使ったことはないが、カウンターに当日アップグレードのお知らせが置かれているのはよく見かける。

    今回の入札アップグレード制度の導入に伴い、この当日アップグレードがどうなるのか、今のところは廃止されるようなアナウンスはないので併存であろうか。そうすると、この金額が入札額の一つの目安となるかもしれない。当日アップグレードより高い金額を入札する意味がないので、それ以下にするというのも一つの考え方であろうし、それより安い金額は誰もが入れてくるレンジなので、確実性を狙ってみるというのも戦略の一つだ。
     

    導入記念キャンペーン

    6月30日までの期間限定で、今回の入札アップグレード導入記念キャンペーンが行われている。本来、このシステムではマイル積算に関してはアップグレード前の本来の予約クラスのものが適用されるのだが、キャンペーンとしてアップグレード後のクラスの積算率にしてもらえるというものだ。プレエコにアップグレードなら100%、ビジネスなら125%である。もちろん、FOPもそれに連動する。

    ということは、プレエコの設定のない路線(もしくは機材)で、安いエコノミーチケットからビジネスにアップグレードすれば、FOP単価をかなりよくすることができるかもしれない。めぼしい目的地で色々と計算してみたい衝動に駆られるが、残念ながら筆者は予定されていた出張が全部キャンセルになってしまったので、当分出かける予定もないのだ。

  • プレエコの積算率が70%だとどうなるか

    プレエコの積算率が70%だとどうなるか

    プレミアムエコノミーの予約クラスE

    JALの海外発券というとよく言及され、実際、筆者も何度か利用したことのあるのが、クアラルンプールからのプレミアムエコノミーである。また、前回の記事ではシドニーからのプレミアムエコノミーも取りあげた。

    ここでエコノミーでもビジネスでもなく、プレミアムエコノミーが主な対象となるのにはいくつかの理由があるが、その主たるものは100%という高いマイル積算率であろう。

    エコノミークラスは積算率が30%か、50%でもボーナスポイントの400FOP加算がないものであることが多いので、プレエコの価格がエコノミーの2倍から3倍であったとしても、単価ではプレエコの方がよくなる。ビジネスクラスなら125%加算で積算率はよくなるが、当然だが価格差の方がはるかに大きい。

    前回取りあげたクアラルンプールとシドニーからの海外発券で比較してみると、クアラルンプール発はプレエコとエコノミーの価格差が2倍以下しかない。単価もプレエコの方が2円以上よくなるので、エコノミー5万円弱に対して、プレエコが8万強という予算さえ許容できるなら、積極的にエコノミーを選ぶ理由はないであろう。

    反対に、シドニー発はエコノミーが非常に安く設定されていて、諸費用込みで5万円以下となっている。したがって、単価の比較でもエコノミークラスの方が1円以上よくなっている。しかし、獲得できるFOPがプレエコ15,390に対して、エコノミーは7,294FOPしかなく、効率という点では見劣りしてしまう。
     

    ビジネスクラスへのアップグレード

    また、プレミアムエコノミー運賃はマイルを使ったビジネスクラスへのアップグレードの対象運賃であるというところも、マイル修行でよく選ばれる理由の一つである。クアラルンプール線は片道2万マイル、シドニー線でも2万5千マイルでアップグレードできる。しかも、多くの場合、ディスカウントやマイルバックのキャンペーンを行っていて、もう少し少ないマイル数で済む。

    当然のことながら、エコノミークラスのディスカウント運賃がアップグレードの対象クラスになっていることはない。可能な限り単価を下げて安く済ませたいというのであれば、シドニー発のエコノミークラスということになるが、せっかくなので、少しは贅沢をとビジネスクラスにアップグレードするという考え方もある。

    プレエコ運賃といえども、日本発だと決して安いとは言えない金額になってくるので、中々利用する機会も多くはない。そこを海外発券で安くプレエコにできるのだから、さらにマイルで一つ上のクラスにするというのは十分検討に値するプランである。
     

    予約クラスEの取扱い変更

    さて、海外発券であれ、普通に日本発であれ、プレミアムエコノミーのバーゲン運賃を選ぶと、予約クラスがEになっていることが多い。少なくとも、筆者がこれまでに利用したものはすべて予約クラスEであった。

    この予約クラスEというのが、現時点ではマイル積算率100%かつアップグレード対象運賃ということなのだ。バーゲン運賃でありながら、フルプライスのエコノミー料金Yと同じ扱いというのが、正に狙い目のお得な運賃だったわけである。

    ところが、この予約クラスEの取扱いの変更が予告されている。まず、今年2020年10月1日搭乗分から、マイル積算率が70%に引き下げられる。マイル積算率が下がるということは、それに基づく獲得FOPも下がるということだ。さらに、来年2021年2月1日からはアップグレード対象運賃からも外れるのだ。

    つまり、海外発券で安いプレエコを買ったり、日本発のバーゲン運賃でプレエコを選んだ場合、これまでよりも獲得FOPは低くなるし、ビジネスクラスへのアップグレードもできなくなる。ということは、上に書いたような、海外発券でプレミアムエコノミーが選ばれる主な理由の二つが消滅するということである。

    仮に、今の販売価格とレートのままで、100%加算と70%加算ではどれぐらい単価に差が出るか比較してみよう。

    • クアラルンプール発(100%) : 81,000円 / 10,814FOP = 7.49円@FOP
    • クアラルンプール発(70%) : 81,000円 / 7,810FOP = 10.37円@FOP
    • シドニー発(100%) : 126,000円 / 15,390FOP = 8.19円@FOP
    • シドニー発(70%) : 126,000円 / 11,012FOP = 11.44円@FOP

    このように、どちらも単価が10円を上回ってしまうのだ。そんなに悪くないとはいえ、単価12円まで許容できるなら、例えば、マレーシア航空のビジネスクラス利用も視野に入ってくるのだ。

    そもそもが余りにも優遇されていた、言わば制度の抜け穴のような予約クラスだったので、このような適正化は仕方のないところであろう。プレミアムエコノミー席は空港で当日アップグレードを募集していることがよくあるが、ということは、プレエコで予約をしてビジネスにアップグレードする人がそれだけ多いということなのであろう。

  • JALの海外発券 クアラルンプールかシドニーか

    JALの海外発券 クアラルンプールかシドニーか

    日本発券と海外発券を組み合わせて2往復

    筆者は2年前と昨年に実践したが、日本発券と海外発券を入れ籠にして2往復する修行、いや、正確には二度の出張の旅費を少しでも安く上げる裏技(?)。

    2年前は、どちらもマレーシア航空のビジネスクラスで、成田 – (ヤンゴン経由) – クアラルンプール – 成田とクアラルンプール – 成田 – クアラルンプールを組み合わせて、クアラルンプールまで2往復した。

    去年はバンコク行きJALエコノミークラス、バンコク – クアラルンプールのMHビジネスクラス、クアラルンプール発券のJALプレミアムエコノミーの3つを組み合わせて、成田 – バンコク – クアラルンプール – 成田 – クアラルンプール – バンコク – 成田とバンコクとクアラルンプール行きの2回分をまとめて発券した。

    どちらかというと諸事情に縛られて、FOP単価だけを追求した旅程ではなかったが、今年はどのような組み合わせでよい単価が出せるだろうか。今年最初のクアラルンプール行きがキャンセルになるかもしれない情勢で、ネットで色々と航空運賃を調べて妄想の世界に遊んでみた。
     

    王道のクアラルンプール線プレミアムエコノミー

    まずはプレミアムエコノミーのクアラルンプール行きと、同じくプレエコの成田行きによる2往復。実は、これに関しては4月と6月にそれぞれ往復する形で発券済である。昨年末の時点でおおよその出張日程を組んで、少々の日程変更はマレーシア発券の方で対処しようという計画であった。

    クアラルンプール発券の価格

    日本発券はSpecial Saver E-MI。運賃が113,000円に諸費用が15,780円の合計128,780円。予約変更も払い戻しも不可というルールだが、有効期間が2日〜12ヶ月と柔軟で、OKA – KULタッチにも使えそうだし、なにより、クアラルンプール発券の両側、最初の現地行きと最後の帰国便に便利である。

    クアラルンプール発券は運賃MYR2,490.00に諸費用MYR562.00で合計MYR3,052.00、先週末のレートでおおよそ81,000円ほどである。筆者が予約を入れた日と上の画像とでは諸費用に差が出ていて2リンギットほど違っているが、おそらくは為替のせいであろう。

    どちらも単純な日本とマレーシアの往復プレミアムエコノミーなので、獲得できるFOPも同じなのだが、その差額は5万円弱。クアラルンプール発券がいかにお得なのかということがよく分かる。

    • 日本発券 128,780円 / 10,814FOP = 11.90円@FOP
    • 海外発券 81,000円 / 10,814FOP = 7.49円@FOP
    • 全体 約210,000円 / 21,628FOP = 9.70円@FOP

    トータルでは単価10円を切っているので、まずまず良好な成績と言えよう。今回の日本発券は4月行きの6月帰りであるが、これをできるだけ、例えば半年などに伸ばして、その間に4回クアラルンプール発券を組み合わせれば、単価8.4円程度でサファイア到達が可能だ。こんな風にFOP単価を計算するのも久しぶりである。

    ちなみに、どちらのチケットも仕事で自己負担はゼロ、実は究極のFOP単価0円なのだ。
     

    MHビジネスクラスを利用してクアラルンプール

    マレーシア航空は予約期間が3月2日までで今年何度目か分からないバーゲン運賃を発表している。なんと日本からビジネスクラス往復で95,000円からという、久々に破格の運賃設定かと思い、通知メールが届いたときにすぐに予約しようとしたのだが、残念ながらこの価格はコタキナバル行きのみ。東南アジア各都市は12万円、クアラルンプールは13万円という設定である。

    マレーシア航空のバーゲン運賃

    この激安コタキナバル行きを利用して、クアラルンプールでストップオーバー、その間にJALのクアラルンプール発券で往復するというパターンを考えてみたが、どうやら直行便でないとこの価格にはならないようである。

    なお、成田 – コタキナバル直行便なら諸費用込みで106,440円。予約クラスは積算率125%のZなので6,396FOP。単価は16.64円@FOPと、マレーシア航空ビジネスクラスのバーゲン運賃としてはまったくよくない。しかも、機材が737-800なのでシートもフルフラットではないなど、あまり食指の動かないところである。

    マレーシア航空のセール価格の常で、成田 – クアラルンプールの単純往復が東南アジアではいちばん高くなるので、成田 – クアラルンプール – バンコク往復で往きか帰りどちらか1回クアラルンプールにストップオーバーする旅程で試算してみよう。ちなみに、価格は運賃127,000円と諸費用14,310円である。

    • 日本発券 141,310円 / 10,230FOP = 13.81円@FOP (MH 予約クラスZ)
    • 海外発券 81,000円 / 10,814FOP = 7.49円@FOP (JL プレエコ)
    • 全体 約223,000円 / 21,044FOP = 10.59円@FOP

    最近のマレーシア航空のセールを利用したFOP単価はこんな感じである。A350のビジネスクラスを利用できるというのはポイントが高いものの、獲得できるFOPや単価という観点からは往復ともJALのプレエコ利用には勝てない。
     

    新規開設の羽田 – シドニー線

    羽田移管による記念運賃なのか、あるいは就航50周年の記念なのか、距離の割に意外と高くないのがシドニー線である。日本からも安いがシドニー発はもっと安い価格設定である。

    JAL シドニー発の価格

    日本発券はPremium Economy Saverで運賃130,000円と、10時間近く乗る路線にしてはかなり安いと思われるが、諸税と燃油サーチャージが34,430円と高い。シドニー発券は運賃AUD1,515.00に諸費用AUD183.54で合計がAUD1,698.54、日本円にすると126,000円ほどになる。運賃部分だけを見れば1万円ほどの差であるが(それでも充分大きいが)、諸費用が倍以上も違ってくる。

    • 日本発券 164,330円 / 15,390FOP = 10.68円@FOP
    • 海外発券 126,000円 / 15,390FOP = 8.19円@FOP
    • 合計 290,000円 / 30,780FOP = 9.42円@FOP

    トータルでやはり単価10円を切ってきた。同じJALプレエコによるクアラルンプール2往復と比べても、単価も僅かばかりだがよくなるし、獲得できるFOPも1万ポイント多くなる。

    1度の持ち出しが30万円と大きくなるが、そこさえ問題なければ魅力的なプランである。使用機材もJAL Sky Suiteなので、Sky Suite IIIのクアラルンプール線と比べて、マイルでビジネスクラスにアップグレードしたときの満足感は大きい。窓側の席ならほぼ個室状態になるのが Sky Suite の良さである。

    このシドニー2往復だけでも一発でクリスタル到達であるし、日本発券を沖縄発着にして、その前後に羽田 – 那覇を先得で追加すれば、7,688FOPを獲得できる。筆者の場合、JALカードの初回搭乗分で5,000FOPに、ダイヤモンド会員の追加分で更に3,000FOがあるので、もし、FOP1.5倍月に全行程を終わらせれば、5万FOP超えでサファイア到達なのである。

    問題は今のところシドニーには何の用事もなく、やるとしたらすべて自費による本当の修行になってしまうことだ。

  • 今年もマニラとシンガポールへ

    今年もマニラとシンガポールへ

    今年もマニラ・シンガポールへ

    今年もまたマニラとシンガポールに立て続けに行く季節が巡ってきた。筆者の中ではすでに恒例の行事であり、このパターンの修行(ではなく出張)1回目で、行程のなるべく多くの部分をワンワールド便にしようとして、FOP対象外運賃にするという失態を犯してしまって以降、東京 – マニラをJAL便で確実にFOPを稼ぎ、マニラ – シンガポール間は諦めるということにしてある。

    今回もマニラまではJALで、往路は羽田からの深夜便、復路は成田行きの午後便を、シンガポールへは前回LCCにして懲りたのでSQ便を取ってある。
     

    タール火山の噴火

    さて、今回の出張はフィリピンのタール火山の噴火と被ってしまった。週末にマニラ入り、その直後にタール火山が噴火、ほとんどの航空便が欠航するなか、運行状況がかなり落ち着いてきた週半ばにシンガポールへ出発、週末にマニラ経由で帰国というスケジュールだった。

    空港が大混乱していた数日間はずっとマニラにいたし、シンガポール行きに乗った日はチェックインなどで行列を覚悟していたのだが、人こそいつも以上に多かったものの、予想に反して空港内は落ち着いていた。

    その上、マニラからの同行者がSQのステータス持ちだったので、優先チェックインにラウンジ利用までさせてもらった。もしかしたら、もう二度と利用することもないかもしれないマニラ空港のシルバークリス・ラウンジの写真は撮り忘れた。

    シンガポールからの帰りは1人であったが、特にチャンギ空港が混雑していることもなく普段通りで、マニラからの乗り継ぎも航空券が別切りなので充分に時間的余裕を持たせているし、ターミナル1に着けば、優先チェックインにサクララウンジも使える。

    そのような感じで、幸いにも噴火の影響をほとんど受けなかった。たった一つの例外を除けば。
     

    ラウンジでの呼び出し

    時間がたっぷりとあったので、早めに入ったサクララウンジでゆっくりしていると、同日にフィリピン航空便で日本に帰る同僚から、乗る予定の便が機材繰りのために欠航で振替となったというメッセージが来た。これからターミナル3に移動するらしい。提携しているANAになったのかな?たいへんだなあ、などと暢気に考えていると、突然放送でラウンジ受付まで来るように呼び出された。

    行ってみると職員が複数いて(いつも受付は1人だったような気が)、搭乗券を見せて下さいと言われ、手渡した筆者の搭乗券に何かを書き込むと、新しい搭乗券ですと別のチケットをくれた。

    ああ、振替えの乗客がJALにも流れてきたのか、それで座席移動なんだな、バシネットのある席を予約していたから、赤ちゃん連れが来たのなら仕方ないな程度にしか思っていなかった。すると、「アップグレードしました」の一言。搭乗券を見てみると、プレミアムエコノミーになっていた。
     

    機内で赤ちゃん連れを見る度に

    そんな訳で、タール火山噴火による唯一の影響は、おそらくはバシネット席を空けるためのアップグレードという、筆者にとってはむしろありがたいものとなった。優先搭乗でさっさと座席に着いて、後から乗り込んでくる乗客を見ていると、通路を後方エコノミー席の方に進んでゆく赤ちゃん連れの姿がちらほら。その度に、この子かな?あの子かな?バジネットでゆっくり昼寝してねと思いながら見ていた。

    ちなみに、移動した先のプレエコの席もバシネット対応席だったので、そこを筆者の元々の席に座る赤ちゃん連れに使わせてあげた方が手っ取り早いんじゃないのかなと思ったが、両親がいて2人分の席を空ける必要があったのかもしれないし、もしかしたら、そこはダイヤモンド会員の効力だったのかもしれないので、黙って快適な座席に収まらせていただくことにした。

    今回の東京 – マニラ間は予約クラスがQのバーゲン運賃だったので、総額も43,000円程度と安いが、積算FOPも片道たったの846FOPと羽田 – 千歳並に低く、単価は25円台という芳しくない数値に終わってしまった。

    毎回、同じことを書いているが、仕事だから単価が低くなるのはしかたない、自己負担はないので実質単価は0円だなどと思ってみても、やはり、割り切れないというか虚しくなってしまうのは、心のどこかに修行僧マインドが残っているのだろうか。まあ、修行僧だったことなど一度もないのだが。

  • JALプレミアムエコノミーのヘッドホン

    JALプレミアムエコノミーのヘッドホン

    映画の音声が聞き取れない

    今年の1月末のフィリピン・シンガポール出張のときのことである。キャセイパシフィックで香港経由になったので、トータルの搭乗時間も長くなり、久々に機内で映画を見た。エンジンの真横の窓際席ということもあったのかもしれないが、音声のかなりの部分が聞き取れない状態で、小さな声などほとんど聞こえず、邦画なのに字幕も再生して情報を補いながら見る羽目になった。

    もちろん、ボリュームを大きくすればそれなりに聞こえるのだが、何しろ映画なのでダイナミクスが大きいというか、場面によって音量の開きが大きいため、小さな声までちゃんと聞こえるようにボリュームを上げておくと、登場人物が突然叫びだして耳が痛くなるなどということも起こりうる。

    あるいは、ヘッドホンの上から両手でしっかりと耳に押し当てれば、かなり状況が改善されて8割方は聞き取れるようになるのだが、2時間あまりの上映時間、ずっとそうしているのも疲れてしまう。そもそも、機内での時間つぶしに映画を見ようというのに、大変な思いをするのでは本末転倒である。

    機内で映画を見るなど本当に久しぶりのことで、以前はちゃんと小さな音まで聞こえていたのかどうかも覚えていない。ただ、日常生活で音が聞きづらいと感じることなどまずないので、やはり、機内の騒音のせいであろう。
     

    プレミアムエコノミーのヘッドホンはノイズキャンセラつき

    次の画像は以前ハワイまでプレミアムエコノミークラスで行ったときに撮ったものだと思うのだが、ご覧のようにスイッチがついていて、これはノイズキャンセラのオンオフを切り替えるものである。

    JALプレミアムエコノミークラスのノイズキャンセリング・ヘッドホン

    試しに音楽も何もかけずにノイズキャンセラだけ入れてみると、機内のゴーッという感じの音がサーッというホワイトノイズだけになったので、ずいぶんと静かに感じられた。

    私は長時間ヘッドホンやイヤホンをしていられないのでだめだが(耳が痛くなる)、それが気にならない人なら長時間つけっぱなしにしておけば、少なくとも音に関してはずいぶんと快適に機内で過ごせよう。

    ヘッドホンのメーカーがどこのものなのかとか、細かいことは覚えていない。ソニー製だという情報もある。5月にはビジネスクラスに乗るので、そのときもヘッドホンを確かめようと思う。プレエコと同じなのか、あるいは、上位機種なのか。

    あるいは、インナーイヤータイプでいいものがあれば、購入しようかとも考えている。

  • JALでクアラルンプールからの海外発券に挑むも

    JALでクアラルンプールからの海外発券に挑むも

    6月マレーシア行きのチケットの復路は

    前回の記事で、マレーシア航空のビジネスクラス割引セールを使ってクアラルンプール経由ヤンゴン往復を手配したことは書いた。手配した便は以下の通り。

    1. 金曜 MH71 成田から夜行便でクアラルンプールへ
    2. 土曜 MH740 ヤンゴン行き午前便
    3. 月曜 MH741 クアラルンプール午後着便
    4. 火曜 MH70 クアラルンプールから成田行き昼行便

    この旅程では月曜午前中にヤンゴンの空港に向かわないといけないので、ヤンゴン市内の滞在が実質1日半しかない。せっかく初めて行くところなので後1、2日は欲しいところなのだが、反対に、この日程なら週末を日本で過ごして、月曜の昼行便で出発、火曜から仕事という通常の出張パターンと同じように、月曜の夜にはクアラルンプール入りできる。あくまでも仕事の日程が優先で、その前に週末のヤンゴン滞在を付け加えた感じである。

    ただ、この日程を素直に読むと、月曜の夕方にクアラルンプール入りして火曜の朝には出発なので、ほぼ何もしておらず、滞在時間も24時間以下なので、ストップオーバーにもならない。3泊5日のヤンゴン強行日程の旅でしかない。

    実は、今回の成田 – クアラルンプール – ヤンゴン往復ビジネスクラス航空券の4番目、MH70便の出発日がポイントであって、火曜は火曜でもクアラルンプールにヤンゴンから戻ってきた翌火曜ではなく、7月になった4週間後も後の火曜なのである。
     

    実際の旅程

    とはいっても、現地滞在1ヶ月間の長期出張というのでもない。ヤンゴンの後、火・水と丸2日間クアラルンプールで仕事をした後、木曜か金曜の便で日本に帰ってくることになっている。

    そして、7月は7月で中頃に、木曜の夜に日本を出て、金・土・月は仕事、間の日曜はday offという予定でクアラルンプール行きが決定している。

    つまり、6月マレーシア出張の往きと7月出張の帰りの便を1つのチケットで発券したのである。2回の出張の内、最初と最後の飛行機は手配した。そして、その間に挟まれた2便、6月の帰国便と7月の往路は別途手配ということになる。

    何をしようとしているのかというと、クアラルンプール – 東京の海外発券を画策したのであった。

    マイル修行をしている人たちのブログなどを見ていると、海外発券の話がよく出てくる。同じ東京とクアラルンプール、あるいは、バンコクなどとの往復チケットでも、東京発と海外発とでは値段が違う。出発国の物価にある程度は合わせているらしく、日本よりも物価の安い国からの往復チケットの方が安いのである。中でもクアラルンプールは海外発券のメッカ、非常に安く上級クラスのチケットが買えるらしい。
     

    海外発券とはなんぞや

    さて、筆者は海外発券というのを本当に海外でチケットを発券する、つまり、海外の旅行エージェンシーなどを使って手配することなのだと思っていた。「海外」で「発券」するということだ。電話やメールで連絡を取って発券してもらう。

    その昔、日本からフランスの旅行会社に連絡をして、パリ – フィレンツェ間の航空券を手配したことがある。最初は電話で依頼をして、その後、郵送や銀行振込でやり取りをした。今や、クレジットカード決済の電子チケットなので、昔のように紙の航空券を郵送してもらう必要もないから便利だ。

    それと似たようなことだが、クアラルンプール発日本行きというところがミソである。なんだか、とても楽しそうな話である。なので、私もぜひ海外発券をしてみたいと思っていたところに(主に話のネタとして)、2ヶ月連続でのクアラルンプール出張が決まったので、ここぞとばかりに、まずは最初と最後の飛行機の手配をして、その間を海外発券でつないでみようと考えたのであった。
     

    今日の海外発券の実態

    ところが、先人たちのブログをよくよく読みでみると、海外発券といいつつも、なんとJALやANAの公式サイトから購入しているのだ。どうやら、「海外発」の航空「券」のことを海外発券と呼んでいるらしい。いや、もちろん、「海外」のJALに「発券」してもらっているのかもしれないが、公式サイトからの購入では面白さも半減、と言うよりは、色々と手続きをする醍醐味は皆無である。

    まあ、面白みはなくなったものの、安く買えるのであれば、それはそれでよしとしよう。いや、そもそも、すでに6月発7月帰国のチケットを買ってしまっているので、どんなにつまらなくても、JAL公式サイトから海外発券するしかないのだ。

    なお、本当は9月にも行く予定があって、往路6月の帰路9月にしようかとも思ったのだが、今回のMHバーゲン運賃の滞在日数上限を超えているのか、片道が何十万もするようなチケットしか出てこなかったのと、9月の日程を確定しきれなかったので、そのことは考えないことにした。
     

    クアラルンプール発のJALチケット

    というわけで、JAL公式サイトの国際線予約ページで、出発地のエリアを選び直すというところからマレーシアを選び、JALのマレーシアのサイトを表示させてみた。

    マレーシアのJALサイト

    ビジネスクラスでRM5000。マレーシアリンギットは一時よりも安くなっているので、この時点でおおよそ13万5千円。2月のJALバンコク行きSpecial Saver Xとほぼ同じであった。

    プレミアムエコノミーならその半額以下、7万円を切ってくる。しかも、片道で5,400FOPである。MHのビジネスクラスと違い、予約クラスに基づく積算率は100%であっても(ビジネスクラスなら125%になる)、JALのアジア便ということで1.5倍になるおかげで、FOP単価がなんと7.5程度にはなるであろうか(諸費用込みで)。

    よし、マイルも貯まっていることだし、どちらかはビジネスにアップグレードしてみよう。クアラルンプール発の夜行便をビジネスクラスでぐっすり眠るか、成田発の昼行便でビジネスクラスを堪能するか。ほぼ、そんなふうに計画は固まりつつあった。