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  • Malaysia Airlines Travel Fair 2020

    Malaysia Airlines Travel Fair 2020

    マレーシア航空トラベルフェア

    年中行事と化した感もあるマレーシア航空のバーゲンセールであるが、3月7日までの販売期間で行われていたアーリースプリングセールが終わったかと思ったら、マレーシア航空トラベルフェア2020という新たなセールの案内がメールで昨日送られてきた。

    アーリースプリングセールと比べてみると、出発地・目的地に応じて高かったり安かったりと色々であるが、総じて今回の方がフェアのベースとなる運賃は安いようである。

    マレーシア航空トラベルフェア2020

    当時は海外出張がそれほどなかったので直接は知らないのだが、数年前までは例えばバンコク行きビジネスクラス往復で8万円台だとか、9万円台という破格の運賃が出ていたこともあったらしい。

    筆者の知る限り、この2年はそこまで安いバーゲン運賃が出てこなかったし、今回もベースとなる運賃はここ最近の価格帯におおむね収まっている。例外は、コタキナバル行きの9万円ぐらいだろうか。ただし、これはボーイング737だ。
     

    クーポンコードで10%オフ

    しかし、今回のフェアの目玉として、フライト検索時にクーポンコードを入力すると航空運賃が更に10%オフになる。例えば、バンコクだとビジネスクラスで11万円が99,000円になる。諸税・燃油費などは別途ここに上乗せされるので、総額で見ると10%が丸々引かれるわけではないが(諸費用は10%オフの対象外)、ビジネスクラスの場合は運賃部分が大きいので、概算ではまあ支払額は10%オフと見做してよく、ということは、FOP単価も10%オフということになる。

    ということで、東南アジア各地行きのビジネスクラス往復でFOP単価を計算してまとめてみた。

    目的地 獲得FOP 金額 単価
    プーケット 9,410 102,520円 10,89円@FOP
    バンコク 10,230 107,020円 10.46円@FOP
    ジャカルタ 10,156 110,520円 10.88円@FOP
    ヤンゴン 10,934 111,640円 10.21円@FOP
    スラバヤ 10,962 110,380円 10.06円@FOP
    デンパサール 11,430 110,490円 9.67円@FOP

    元の運賃はプーケットが105,000円、バンコクが110,000円、それ以外が115,000円である。獲得FOPはIATAのTPMを基準に、予約クラスがZなので積算率125%をかけたものであり、小数点以下の処理次第では数ポイントの誤差が出る可能性はある。

    支払額自体はいちばん少ないが、クアラルンプールからの距離が最も短いプーケットが単価的には悪く、それでも、11円を切っている。中距離路線のビジネスクラスで単価10円台というのは、最近ではとても優秀な方ではないだろうか。もちろん、それ以外の目的地は更に良いわけで、バンコク、ヤンゴン、スラバヤが10円台前半、そして、デンパサールに至って、ついに10円を切ってきた。

    単価だけを見るなら、マレーシア航空の就航地としてクアラルンプールからの距離がロンドンの次に遠いオークランドがいちばんで、成田発で9.16円である。ニュージーランドのオークランドは地図で見れば分かるが、日本よりもはるかに東でシドニーよりも南に位置し、区間マイルだと東京 – クアラルンプールの1.5倍以上である。獲得FOPも2万超えで大きいが、持ち出しも20万超えでかなり大きいのが欠点だ。
     

    ご予約はお早めに

    今回のフェアは予約期限が3月23日までの約10日間しかない。出発は6月30日分まで10%オフの対象なので、今年前半に東南アジアかニュージーランドに出かける予定のある人は、ぜひ、この機会を活かしてほしい…、と言いたいところではあるが、今の情勢で6月までの出発を後10日で決めるというのは、多くの人にとって困難かもしれない。まあ、そうであればこその大盤振る舞いでもあるのだろうが。

    3ヶ月後の6月後半となると、可能性としては普通に旅行に出かけられる状況になっているかもしれないが、今回のバーゲン運賃の規約では、変更は不可、払い戻しは1区間辺り手数料4万円、往復では8万円なので、万が一、出かけない方がいい状況が続いていた場合の痛手は大きい。

    行き先がデンパサールとなると,どう考えても筆者の場合は観光ということになる。いくら考えてもバリ島に仕事先を見つけることができない(当たり前だが)。となると、家族で行くことになるので4人分で約45万円、これをもしキャンセルしたら手数料が32万円である。さすがに、今のこのタイミングで予約を入れる肝っ玉はないなあ。

  • バンコクから福岡へ

    バンコクから福岡へ

    帰路はB737とB787

    バンコクに1週間弱滞在した後、日本への帰路につくが、復路の機材はクアラルンプールまでのマレーシア航空がもはや乗り慣れた感のあるB737、クアラルンプールからはJALのB787-9である。

    ビジネスクラス利用の場合はスワンナプーム国際空港でファストトラックが使えるので、さっさと出国してしまい、いつものようにキャセイパシフィック航空のラウンジでくつろぐ。

    マレーシア航空ビジネスクラス機内食

    バンコク発でもやはり2時間のフライトでしっかりとした機内食が出る。マッサマンカレーだろうか。そんなに辛すぎもせず、これは日本人の口にも合うだろう、搭乗前にラウンジで担々麺を食べていなければ。

    KLIAでは2時間半の接続とちょうどよい具合で、ラウンジでシャワーを浴び、スイーツとコーヒーでゆっくりとしていると、すぐに成田行きの搭乗開始時刻になった。といっても、例の出発1時間前の搭乗口セキュリティゲートが開く時間ということで、軽いアルコールを1杯追加して、出発時刻の40分前にラウンジを出ると、保安検査も空いていたし、ほぼ待たされることなく優先搭乗が始まった。

    JALビジネスクラス機内食

    東南アジア路線で夜行便に乗ると、このような朝食のオーダーシートが配られる。乗っている便の到着時間にもよるが、朝食の提供が日本時間でいうと3時から5時ぐらいに始まるので、食事にするのか睡眠を優先するのか意向の確認である。

    チェックを入れて客室乗務員に渡すようにと書かれているが、実際には乗務員が順番に聞いて回ってくれる。もちろん、筆者は朝食を選択した。

    JALビジネスクラス機内食

    水平飛行に入るとすぐに軽食が出て、これをつまみにワインを寝酒代わりとし、早々にシートをフラットにして寝てしまう。短時間とはいえ、ぐっすりと眠れるのはビジネスクラスならではで、翌日に予定がある場合などは助かるが、せっかくのビジネスクラスのサービスをあれこれと堪能することはできない。

    JALのクアラルンプール線は成田からが日中を飛び、クアラルンプールからは深夜発となる。プレミアムエコノミーで予約してマイルで往復のどちらかだけをアップグレードする場合、昼行便でビジネスクラスを楽しむか、夜行便での快適さを選ぶか、どちらか迷うところであろう。

    JALビジネスクラス機内食

    朝食は写真のように和食にした。そもそも、筆者は普段から余り朝食はとらないのだが、和食なら食べれるかと思い、たいていの場合は和食を頼む。しかし、こうやってご飯からおかずまで一通り揃った朝食の内容をあらためて見てみると、パンにコーヒーという洋食の方が軽いのではないかという気もしてくる。まあ、洋食には卵料理やらソーセージやハムなどの肉もついてくるので、結局は同じということであろう。
     

    最後に福岡へ日帰り

    クアラルンプールからの帰国便は朝の7時に成田についた。ここから福岡単純往復が待ち受けている。最初に福岡行きに乗ってからすでに2週間近くが経っており、ここは少なくとも何日かは間を開けて、東京でストップオーバーしたいところである。

    しかし、ここで日をあらためると、一切仕事の絡まない最後の福岡往復が馬鹿馬鹿しいものにさえ思えてきてしまうので、勢いでその日のうちに行って帰ってくることにしてある。変更のきかないチケットなので、最初からそういうつもりで予約を入れたという話なのだが、さすがに成田に降り立ったときは、そのまま帰宅してしまいたい誘惑にかられた。

    こんな無茶な日程を組んだ一月前の自分を罵ってやりたいぐらいであったが、気を取り直して、成田でスーツケースはすべて宅配にしてしまい、身軽になってから羽田まではリムジンバスで車中熟睡、昼過ぎの便で福岡へ、ラーメンと博多うどんを食べてから夜の便で帰ってきた。往復ともにファーストへ当日アップグレードしてある。

     

    福岡・クアラルンプール・バンコクのまとめ

    最後に今回の3箇所連続出張で獲得したFOPをまとめておこう。発券したのは、A. 羽田 – 福岡往復(先得)、B. 福岡 – 東京 – クアラルンプール往復(JAL)、C. クアラルンプール – バンコク往復(MH)の合計3綴り8区間。国内区間はすべてファーストクラス利用、それ以外はビジネスクラス利用である。

    搭乗した順に並べておく(A-1というのは、航空券Aの第1区間という意味)。

    1. 羽田 – 福岡 (A-1) : 2,836FOP 
    2. 福岡 – 羽田 (B-1) : 3,804FOP
    3. 成田 – KUL (B-2) : 6,659FOP
    4. KUL – BKK (C-1) : 943FOP
    5. BKK – KUL (C-2) : 943FOP
    6. KUL – 成田 (B-3) : 6,659FOP
    7. 羽田 – 福岡 (B-4) : 2,102FOP
    8. 福岡 – 羽田 (A-2) : 1,418FOP

    合計で25,364FOPである。同じ3都市巡りでも、前回のバンコク・マニラ・クアラルプールより積算ポイントが多いのは、国内線のFOP2倍キャンペーンのおかげである。また、航空運賃の総額は当日アップグレード台を含めて23万円ほどなので、単価も10円を大きく切ることができた。

    なお、1と2はFOP2倍キャンペーンの指定月である5月に乗っているが、帰国した時点で6月になっているので、7と8よりも積算FOPが大きい。もし、この最後の2区間も5月中にすることができていたら、単価は8円台であった。まあ、この辺りは日程ありきの修行紛いの出張であるから、如何ともしがたいところである。

    5月はこれ以外にも、クラスJで那覇往復をしており(日帰り修行ではないが)、那覇から帰ってきた時点で5万FOPを超えてサファイアに到達、今回の積算分を含めると7万7千となる。さらに、バンコクでJAL Global Walletのステイタスカードを利用してきたので、キャンペーンポイントが2千つく予定であるから、JGCプレミアも目前となった。

  • クアラルンプールからバンコクへ

    クアラルンプールからバンコクへ

    ヒルトン・クアラルンプール

    JAL便でクアラルンプールに到着後、今回はそのままバンコク行きに乗り継ぎせず、クアラルンプール市内に出て2泊している。2泊とは言っても、到着した日はすでに夕方であるし、バンコクに出発する日も12時前には空港に向かわないといけないので、実質的には中1日だけの滞在である。

    出発日の午前中を最大限活用できるよう、空港への戻りやすさのみを考慮して、KLIAエクスプレスの市内側ターミナルKL Sentral駅直結のヒルトン・クアラルンプールに泊まることにした。いつもはKLCCにある訪問先への行きやすさなどから、同じヒルトン系でもダブルツリーの方に泊まることが多く、ヒルトン・クアラルンプールは初滞在であった。

    トップの画像はヒルトンの部屋からの眺めであるが、高層階ではないもののレイク・ビューの部屋にしてくれた。植物園などもあるレイク・ガーデンという巨大な公園が視界の広範囲を占めており、昼間の眺めはよいものの、夜景は真ん中が真っ暗なだけなので、反対側の駅や市街地を向いている方が楽しいのかもしれない。といっても、向いている方角の問題でめぼしいものは何も見えないらしいのだが。
     

    KLIAでA380に遭遇

    マレーシア航空A380

    さて、今回のKUL – BKKはマレーシア航空運航便のビジネスクラスであり、ようやく、この区間でFOPを積算できる便となった。15時発なので昼前にKLIA Expressで空港に向かい、ファーストクラス用のGolden Loungeでコースの昼食をとった。ほぼ定刻通りにドアが閉まり、滑走路に向かい始めるとお隣には同じく離陸に向かうA380がいた。

    この時期、日本線はA350で運行されており、ロンドン行きはクアラルンプールを夜遅くに出発するはずなので、いったいどこ行きなのだろうかと後で調べてみると、クアラルンプールを15:10に出るメディナ行きMH158便が該当するとも思われ、これは巡礼専用サービス「アマル」によるものだろう。
     

    A330によるバンコク行き

    通常、マレーシア航空の近距離路線はB737で運行されており、バンコク行きも例外ではない。ところが、この日は需要の多いシーズンなのか、大型のA330が投入されていた。「アマル」はマレーシア国内からの巡礼者のみがターゲットではなく、近隣国のタイやインドネシアからの乗り継ぎ需要も見込んでいるということなので、隣を併走していたA380への乗り継ぎ便に大型の機材を使用し、その折り返し機材なのかもしれない。

    マレーシア航空A330ビジネスクラス

    あくまでも筆者の推測でしかないが、その真偽はともかく、おかげで、いつものゆったりソファーシートではなく、A350と同じフルフラットシートを利用することができた。指定した座席は4Kで、これはA350の5Kと同じ専有面積のいちばん広いシートで、身の回りの収納が多いのが最大のメリットである。

    バンコクまでは2時間15分のフライトであるが、やはり、コースで機内食が出る。

    マレーシア航空ビジネスクラス機内食

     

    マレーシア航空ビジネスクラス機内食

    メインはガイヤーンにタマリンドソースをかけたような感じで、なんという料理名なのかは分からないし、日本人好みとは言い難いのかもしれないが、個人的には美味しかったと思う、搭乗前にラウンジでコース料理を食べていなければ。

    マレーシア航空ビジネスクラス

    食べ終わった頃にはバンコクまで残り1時間であったが、機内の照明が落とされたので、こちらも意地でフルフラットにして寝転んでみたものの、30分ほどで着陸態勢に入った。

    マレーシア航空のA350やA330のビジネスクラス・シートは、A380ほどの広々とした開放感はないが、席によってはある程度プライバシーが保たれ、席の周りに手荷物を置いておくスペースも多い。少なくとも、Sky Suite 3よりは気に入っている。

  • 福岡からクアラルンプールへ

    福岡からクアラルンプールへ

    予定外のバンコク行き

    最近の海外出張先としてはもっぱら東南アジアで、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、マニラのどれかということが多い。業務内容的に突然明日から行ってくれと言われるようなことはまずなく、数ヶ月前から大まかな日程が定まり、こちらが航空券を手配して確定というパターンが多い。

    そのせいで、安いバーゲン運賃を確保できるケースがほとんどで、残念ながらマイル積算率100%のエコノミー運賃などには全く縁がない。

    もう10年以上前になるが、突然、休みの日に携帯に電話がかかってきて、明後日からニューヨークに行ってきてと言われたことがある。その電話ではこれからチケットを手配するような口ぶりだったので、買ったのが出発2日前、確か、ノースウェストだったと思うが、あれは正規普通運賃だったのだろうか。

    それと比べればはるかにまともであるが、今回のバンコク行きは1ヶ月と少し前にやっと日程が決まった。ここ数年では決まるのが遅かった方なのだが、それでもまだ一月は残っているので、色々と日程を調整して航空券をうまく手配する余裕はあった。

    それで何をしたかというと、福岡出張と組み合わせたのである。

    どのみち、5月に福岡に行かねばならない。そこで、バンコク行きの国際線航空券を福岡発着にして、それを挟み込む形で、国内線の羽田 – 福岡往復を別途手配した。バンコクの行きと帰りの2回福岡に行くことになる、つまり、1回余計に行くことになるのだが、その分の追加代金は国際線チケットに付加されるたったの1万円で(国内線往復はいずれにしても買わないといけないチケット)、なおかつ、国際線航空券の国内区間と言うことで積算率100%となるのだ。
     

    バンコク行きの運賃

    ところが、肝心のバンコク行きに購入のタイミングでは心惹かれる運賃がなかった。エコノミークラスは予約クラスQの30%しかマイルの積算されない運賃しかなく、上位クラスの特別運賃もあることはあったのだが、かなり高めの価格設定で、プレエコはコスパが悪いし、ビジネスクラスでは端的に高すぎる。

    しかし、クアラルンプール行きなら成田からおおよそ11万円というビジネスクラスのセール価格があった。予約クラスはXでマイル積算率は125%である。

    クアラルンプールからバンコクまではマレーシア航空をビジネスクラスで手配、むりやりクアラルンプールでの仕事の予定も組んでしまい、福岡・クアラルンプール・バンコクという修行の旅、ではなく、連続出張が成立した。
     

    福岡から成田へ

    全旅程の最初、国内線航空券の福岡行きは羽田をお昼少し前に出る便で、1日の中では早朝の始発便の次に安い運賃設定であった。空席連動型の運賃が安いということは空いていると言うことで、ファーストクラスに当日アップグレードすることができた。

    着いた日の午後は、博多駅にある東急ハンズで長期出張に必要…かどうかは不明な旅行便利グッズを冷やかしたり、カフェで仕事をしたりしながら、少しゆっくりと過ごした。JR博多駅前にできたばかりのビジネスホテルに1泊し、次の日は終日打合せをしてから、最終便で羽田に戻ってきた。

    この最終便も運賃が安く、ファーストへの当日アップグレードに成功した。ここからはクアラルンプール行きの国際線航空券となり、その国内区間なので積算率100%のファーストクラス、しかも、FOP2倍キャンペーンの5月ということで、一挙に3,804FOPも積算される。

    この日は一旦、家まで帰ってきた。福岡からはちょうど2時間の乗り継ぎでクアラルンプール行きに接続する成田行きがあるので、これを使えば、羽田から自宅、自宅から成田の移動の手間が省けるのだが、朝7時発と早すぎることと、使用機材が737でファーストクラスの設定がないのはおろか、クラスJさえ取れるかどうか分からなかったので(当日アップグレードが前提)、前日の羽田行きで戻ってきたのである。

    自宅と空港の間の交通費は余計にかかるが、博多での宿泊費が1泊分少なくて済むから、金額的にはたいして変わらない。

    成田空港ファーストクラス・ラウンジ

    翌朝、スカイライナーで成田空港に向かう。今回の空港での目玉は新装した本館ファーストクラス・ラウンジである。ラウンジの入り口はこれまでと同じでパスポートコントロールを抜けた目の前であるが、3階がファーストクラス・ラウンジとサクララウンジのダイニング、2階がサクララウンジとなっていたのに対して、これからは4階がファーストクラス・ラウンジとなる。

    これまでの成田のファーストラウンジでは、食事に関してだけは羽田から大きく見劣りし、寿司カウンターがあるものの、メインはビュッフェ形式であった。それが今回のリニューアルでオーダー形式の料理がメインとなり、成田を利用することの方が多い筆者としてはありがたい限りである。
     

    Sky Suite 3仕様のB787-9で

    クアラルンプール行きは例によって例のごとくSky Suite 3仕様の787-9で、まずは離陸に備えて、スマホ以外の手荷物をすべて上の棚に収納しないといけない。

    搭乗開始はほぼ予定通り、というか、本館ラウンジからのんびりとサテライトの搭乗口にたどり着いた頃には優先搭乗が終わりかけていて、慌てて乗り込んだのだが、その後、なぜかいつまでもドアが閉まらず30分遅れで出発した。

    そのせいで機内食の始まったのも遅くて1時半を回っていた。まあ、ラウンジで少し食べ過ぎた身にはちょうどよいタイミングとなった。

    JALビジネスクラス機内食

     

    JALビジネスクラス機内食

    機内食の正確なメニューは忘れてしまったが、メインは魚介類のアメリケーヌソースであった。

    料理と酒を合わせて飲み分けるほどの鋭い味覚もないし、そもそもそんなに飲む方でもないが、アメリケーヌソースには甘口のワインをという、学生時代に教えてもらった知識をなぜかいまだにはっきりと覚えている。そこでワインリストを見てみたが、残念ながらすべて辛口だったので、甘さのある日本酒にしてみたところ、これがなかなかの組み合わせで少し飲み過ぎてしまった。

    JALビジネスクラスSky Suite 3

    最後は、クアラルンプール到着後に撮ったので少し散らかっているが、Sky Suite 3の座席である。後ろから座席前方モニターやその下のオットマンを撮影している。進行方向に対して角度がかなりついて座席が配置されており、オットマンの中が先細りになっといるのが見て取れるであろうか。

    少し窮屈な感じであるし、オットマンは離着陸時に手荷物を置いておくことができない。せめて窓際の三角のテーブルの下に蓋の閉まる収納があれば便利なのだが、蓋どころか収納そのものがないのだ。これがSky Suite 3のいちばんの欠点ではないだろうか。Sky Suiteの窓側席ほどではないものの、周囲から仕切られたプライベート感についてはそれなりにあるし、オットマンの窮屈さにしても、余程背の高い人でなければ、足が当たって困るということもないだろうから、収納の少なさだけが本当に残念である。

  • 新千歳行きで国際線機材のクラスJ

    新千歳行きで国際線機材のクラスJ

    三度の北海道へ

    トライアングル修行(偽物)と稚内行きに継いで、今年になって3度目の北海道行きである。今回の目的地は札幌。

    毎月のように、あるいは、毎週のように北海道と行き来をしているビジネスマンもいるので、たいしたことではないのかもしれないが、筆者としては1年の前半だけで3度も来るのは初めてのことだ。

    しかし、今回は前後の予定の都合上、日帰りの強行日程で、早朝便で出発して最終便の1本前で帰ってくるだけ。何か特別なイベントなどなかったし、無意味な遠回りをしてきた訳でもない。

    羽田空港から微かに富士山を望む

    特筆すべきこととしては、この季節にしては珍しく、羽田から離陸するときに富士山が見えたことと(辛うじて形が分かる程度ではあったが)、国際線機材に当たったため、当日アップグレードしたクラスJがビジネスクラスシートだったことぐらいだろうか。

    国内線で国際線使用ビジネスクラスシート

    今回もまたチェックイン時に機内wi-fiが使えない旨の断りがあった。スカイリクライナー仕様のこの機材はそもそもが機内wi-fi未対応であるが、国際線の機内wi-fiに対応している機材が国内線に充当される場合、機内wi-fiは使えるのであろうか。おそらくは不可であると思う。エリアの問題ではなく、wi-fiサービスの提供元が違うからである。

    さて、帰りの新千歳 – 羽田線の最終便1本前はファーストクラスのあるB767なので、これも朝の時点で当日アップグレードしておいた。新千歳空港では決してジンギスカンやラーメンなどの重いものは食べず、軽く寿司をつまむ程度に留めておき、ファーストクラスの機内食をいただくというのが、最近のお決まりパターンである。

    今回は往復ともに先特割運賃だったので、獲得できるFly On Pointは2,144FOPとなるところであるが、今年は5月をFOP2倍キャンペーンの指定月にしたので、4,288FOPの積算となった。元々が極めて安い運賃だったので、単価はおおよそ5.5円@FOPと良好な数字となった。まあ、FOP2倍月でなければ、11円を超えていたのであるが、そういう細かいことは気にしないのが今年の方針である。

  • 三都めぐり クアラルンプール

    三都めぐり クアラルンプール

    クアラルンプールから帰国

    マニラからクアラルンプールに戻ってきた後、1週間ほどクアラルンプールに滞在して帰国となった。ここからはクアラルンプール発券分である。チケット自体はプレミアムエコノミーであるが、マイルで往復ともビジネスクラスにアップグレードしてある。

    KLIAのアーリーチェックイン

    クアラルンプール国際空港、KLIAのJALカウンターは出発の3時間前からオープンするが、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの利用客及びステータス会員は、アーリーチェックインとして30分早く受付が始まる。写真はアーリーチェックイン中のカウンターの様子。

    KLIAもビジネスクラス利用客は出国審査のファストレーンがあるので、あっという間に保安区域に。アップグレードでビジネスクラスになった場合でも、ファストレーンの対象である。
     

    ゴールデンラウンジへ

    成田行きはサテライトからの出発なので、サテライトまで移動してマレーシア航空のゴールデンラウンジで夕食をとる。JALの指定ラウンジは別にあるのだが、共用ラウンジで行ったときには少し混雑気味であった。受付で他のラウンジの利用資格を確認され、ファーストクラスラウンジに入れるのならゴールデンラウンジの方がいいと勧められた。

    First Class Golden Loungeの食事

    前菜はシーフードのマリネ、カボチャのポタージュ、メインにはタリアテッレを頼んだが、お上品すぎて少し物足りなかったので、ラクサも追加で頼んだら、さすがに多すぎた。
     

    Sky Suite 3で日本へ

    ラウンジでシャワーを浴びたりしてゆっくりとしていると、いつの間にやら搭乗開始時刻になっていた。

    KLIAは各搭乗ゲート直前で手荷物検査があるので、どうしても他の空港よりも早めにラウンジを出ないといけない。それもあって、出発の1時間前が搭乗時刻として指定されているが、実際には、1時間前というのは搭乗ゲートの手荷物検査が始まる時間である。そこを通過すると階下の待合室になり、最終的に搭乗が始まるまで30分ぐらいはさらに待たされることになる。

    それを見込んで、搭乗開始時刻になってからラウンジを出たのだが、筆者のようなパターンで動く奴がいるから、航空会社としてはやはり1時間前を指定するしかないのであろう。なお、手荷物検査は搭乗クラスもステータスも関係なく等し並みに列に並ぶことになる。その下の待合室から機内に入るときは優先搭乗がある。

    JAL Sky Suite 3

    さて、JALのクアラルンプール線はSky Suite 3仕様の787-9が使用されている。写真は復路に撮ったものだが、手元にものを置いておくための収納場所が写真中央のコンセント類の上にある扉の部分しかなく、離着陸時はオットーマンにものを置いておくのも禁止。

    せっかくのビジネスクラスだからと、いちいち頭上の荷物入れから何度も出し入れする代わりに、色々と身の回りに置いておきたい場合、正に筆者がその通りなのだが、少し残念なシートである。ほとんど個室のようになるSky Suiteの方が圧倒的によいが、やはり、あの配列では定員が少なすぎるのであろう。

  • ふたたびJALのビジネスクラスでバンコクへ

    ふたたびJALのビジネスクラスでバンコクへ

    たった4日でふたたび出発

    マレーシア航空のA380を使って日本に戻ってきたのが金曜の朝、快適なA380のビジネスクラス席のおかげで比較的よく眠れた快適な帰路であったが、週末を挟んで4日後の朝にはふたたび成田空港第2ターミナルにいた。もう一度バンコクに向けて出発である。

    マレーシア航空のチケットがバーゲン運賃であったにもかかわらず、手数料を払えば変更可能な運賃だったので、たった4日のためにわざわざ帰国しなくとも、そのままずっとバンコクに滞在し続けるという手もあったのだが、次の3つの理由から一旦帰国を選んだ。

    1つ目の理由としてはバンコク滞在期間が長くなることである。前回と今回のをつなげると3週間近くになってしまう。もちろん、過去にははるかに長い期間の海外出張もあったし、長期(というほどでもない)滞在それ自体が苦痛というわけでもないが、まあ、短くて済むものは短い方がいい。

    2つ目はホテルの移動である。前回と今回とで同じバンコクとは言っても訪問先が違う。かなり早い時期から予約を入れていた前回のホテルはチャオプラヤ川の東岸で、今回の訪問先からはずいぶんと遠い。これを毎日通勤(?)するのはたいへんである。そのため、ホテルを移動することにしたのだが、どうせ移動のために一旦荷物をまとめるのであれば、そのまま空港に向かってもいい。

    そして、最後の理由、これが最大のものなのだが、金額の上限こそあるものの交通費・宿泊費にかなりの予算が出たので、少し工夫して手配すれば、JALのビジネスクラス利用の可能性がでてきたことである。そりゃ、生臭修行坊主としては無駄に往復しますよという訳である。

    予約の時点では、JALのバンコク行きビジネスクラスのセールはなかったものの、ホテルのグレードをぐっと下げれば予算的にはどうにかなる。しかし、今回はいつもより宿泊数が多いので、そのホテルの質も重要である。どちらかという長時間を過ごすホテルの方が大切かもしれない。

    そこで選んだ方法は、JAL海外ダイナミックパッケージ、航空券と宿泊だけがセットになったツアー商品である。そもそもがツアーとしては閑散期なのか、はたまた偶々なのか、かなり便利な場所にあるグレードの高いホテルとビジネスクラスとの組み合わせで予算内になんとか収まった。唯一の欠点は、ツアー扱いなのでマイル積算率が低いことだが、そこは出張費(=自己負担ではない)なので目をつぶることにした。
     

    JAL Sky Suiteの個室間は最高

    ということで、期間限定で増便されている成田を朝に出るバンコク行きを予約した。成田発を選んだのは羽田便より安いということもあるが、それよりも何よりも、使用機材がJAL Sky Suite仕様だということだ。

    春も同じ機材の同じ便を選んだが、JAL Sky Suiteのビジネスクラスの個室間は最高である。窓側の席が確保できれば、完全に個室、席幅が狭いことを除けば(といっても標準的なビジネスクラスレベル)、ファーストクラスの趣である。

    JAL Sky Suite business class

    春に利用したときは往復とも1Aを取れたが、今回は予約したのが残り一ヶ月を切ってからだったので、往復とも3Kになった。窓側席は確保である。

    機内食には和食を頼んだ。前菜、メイン、デザートの和菓子と順番に提供される。ゆっくりと食べればおよそ1時間ほどかけての昼食となり、とても機内食のことだとは思えない。

    JALビジネスクラス和食

     

    JALビジネスクラス和食

     

    JALビジネスクラス和食

    この日はスワンナプーム国際空港の混雑のせいで、着陸の順番が来るまで延々と待たされ、画像のようにバンコクに近づいてから上空をグルグルと旋回していた。着陸した時点で40分以上の遅れ、タキシングでも途中で待たされるなど、ようやく機外に出れたのは定刻より1時間近くも後のことであった。

    バンコク行き時間調整

    帰りのMIRACLE LOUNGE

    帰りも同じ機材を使用している成田行き夜行便である。そして、この時間帯にスワンナプームに行くと、必ずサクララウンジが混雑しているということで、代替ラウンジとしてMiracle Loungeを案内される。空港内には複数箇所にMiracle Loungeがあるので、その内のどこに行っても構わないようだが、チェックインカウンターでは搭乗口にいちばん近いところを案内してくれる。

    スワンナプーム国際空港ミラクルラウンジ

    いつもはトランジットホテル(ラウンジと同じ運営)と同じ場所にあるコンコースGのMiracle Loungeに行くことが多いが、今回は1年ほど前にできたばかりという、Miracle Loungeの中ではいちばん新しいコンコースDのものに行ってみた。

    新しくてきれいで料理やアルコールもそこそこ揃っているのでお薦めではあるが、内部がそれほど広くなく、利用客が多いと席を見つけるのがたいへんという話を聞いていたが、筆者が行ったときはほとんど人がいなかった。

    夜行便でフルフラットのビジネスクラス席となれば、ぐっすりと眠って帰国といきたいところだが、実際には、フライト時間が短すぎて、せいぜい3時間程度しか横になっていられる時間がなかった。この程度の睡眠時間では寝不足は避けられないので、それなら昼行便に乗ってビジネスクラスを堪能する方がいいのかもしれない。

  • バンコクからはB777で

    バンコクからはB777で

    スワンナプーム国際空港

    バンコク滞在中の話はすっ飛ばして、先にクアラルンプール – バンコクの復路の話を書いておくことにする。こちらもタイ航空運行のコードシェア便にしてある。

    コードシェア便の場合、利用するチェックインカウンターやラウンジ、提供されるサービスは運行会社によるものになる。つまり、たとえワンワールドのエメラルド会員がマレーシア航空便名で予約をしていたとしても、運行しているのがタイ航空の場合、エリートメンバーのサービスは受けられないことになる。

    ただし、今回はビジネスクラス利用なので、噂に聞くスワンナプーム国際空港のタイ航空のラウンジなどを体験することができた。やはり、JALでラウンジなどの施設がいちばんよいのが成田であるように、各航空会社が本拠地としているハブ空港でのサービスがいちばんである。

    スワンナプーム国際空港タイ航空ファーストクラスカウンター

    スワンナプーム国際空港の出発口に向かって左端、カウンター列名だとAやBの辺りが、タイ航空の上級クラス専用のチェックインカウンターとなっており、ご覧の通り、高い仕切りで囲まれていて、その中でどのようなサービスが繰り広げられているのかは窺い知れないようになっている。左側Royal Firstというのが、その名の通りファーストクラス用で、こちらは筆者などお呼びではない。右端に辛うじて写っているRoyal Silk (Sの字の辺りで切れているが)がビジネスクラス用である。

    成田空港第2ターミナルのJALとは逆の発想で、JALはずらりと並ぶカウンター列のど真ん中、余り歩かなくて済むような便利な場所に上級クラス用にカウンターを配置している。もちろん、対象外の乗客が入らないように囲ってはいるものの、外から容易にその様子を見ることができる。

    タイ航空の場合、その反対に、場所はいちばん端と少々不便であるが、場所を知っているお得意様は最初からいちばん手前で車から降りれば済むということなのであろう、その代わりにしっかりと周囲からは切り離された専用の空間を用意しているのだ。

    スワンナプーム国際空港タイ航空ビジネスクラスカウンター

    仕切りの中に入ると、ご覧のように広々とした空間にソファが並べられ、カウンターの数も多いし、カウンターの前にはスツールが置かれていて、座りながらチェックインの手続きができるようになっている。

    画像では左側が休憩用のソファ、右側がチェックインカウンター。カウンターは奥のいくつかしか写ってないが、もちろん、この手前にもずらりと並んである。そして、カウンターの前に黒の低い椅子がおかれているのが分かるだろうか。そして、中央奥はFast Track、つまり、手荷物検査と出国審査の優先レーンとなっており、仕切りで囲まれたチェックインカウターに入ると、そのまま外に出ることなく、言い換えるなら一般の人と交わることなく、出国できてしまうのである。

    この辺りの徹底した切り離しぶりはお国柄も反映しているのであろう。タイは日本以上に隔たりの大きい格差社会なのである。

    スワンナプーム国際空港タイ航空ビジネスクラスラウンジ

    チェックインカウンター奥のFast Trackで手荷物検査と出国審査を受けると、目の前に階下に続くエスカレーターがあり、降りたところがすでにラウンジの入り口となっている。Royal Silkラウンジは細長く広い。キャパシティは300近くあり、提供される食べ物もタイ風ではあるが美味しい。

    しかし、なんと言っても特筆すべきは、ラウンジの向かい側にあるRoyal Orchid Spaで30分のタイマッサージを受けられることだろう。もちろん、市中の高級店の雰囲気である。ファーストクラス利用者は1時間になるらしい。

    スワンナプーム国際空港のバス

    それで結局、最後はバスに乗って沖止めのB777-300ERに。時間帯にもよるのであろうが、350人も乗れる機材でさえ沖止めとなってしまう。スワンナプームは本当にキャパオーバーで運用されているのがよく分かる。ちなみに、筆者はタイ航空を以前よく使っていたが、ほぼ100%沖止めである。少なくとも、到着便でボーディングブリッジに着けたことは一度もなく、到着と同時に必ずもわっとした熱帯の空気の洗礼を受ける羽目に陥っていた。

    タイ航空B777-300ERビジネスクラス席

    ビジネスクラスの座席は恐らくA350と同じもので、1-2-1配列のスタッガード。そして、やはり2時間ちょっとのフライトでウェルカムドリンクからホットミールまで提供される。

    タイ航空ビジネスクラスの食事

    復路でもやはりタイ料理、レッドカレーを頼んだ。さすがに、バンコクの街中で食べるほどは辛くなく、そういった意味ではグローバル化されていると言えなくもない。

    客室乗務員もこの短時間で食事を提供することになれており、すべてがテキパキと進んでゆき、テーブルが片づけられた後、せっかくなのでシートをフルフラットにして寝転んでみたものの、30分もしないうちにシートベルトサインが点灯した。

  • バンコクへはA350で

    バンコクへはA350で

    B737-800ばかりの東南アジア路線

    マレーシア航空は長距離路線にA380、A350、A330とエアバスの大型機を飛ばしているが、東南アジア各都市をはじめとした中・短距離路線はB737-800に統一している。経営再建中のマレーシア航空としては、大型機A350、中型機A330、小型機B737と3種類に機材を統一したいのであろう。そして、B737のビジネスクラスシートは、ヤンゴン行きの際に利用したが、ゆったりとしたリクライニングソファといったところだろうか、いかにも一昔前のビジネスクラスという感じである。

    クアラルンプール – バンコク間のフライトは2時間強しかかからないので、フルフラットシートなど必要ないのだが、今回に関しては、接続時間が短すぎてラウンジによる暇もないほど慌ただしくもなく、はたまた長すぎて時間を持て余すようなこともない、適当なタイミングの乗り継ぎ便の使用機材がA350-900とB777-300であった。

    特に往路はもう1本早い便でも、ラウンジ滞在を短時間に抑えれば、ある程度余裕を持って乗り継ぐことができたのだが、使用機材がB737なので、A350に乗るために敢えて1本遅らせたのである。
     

    マレーシア航空にB777はない

    冒頭に書いたように、現在、マレーシア航空はB777を保有していない。A350も日本線などの長距離用でバンコク行きに回せる余裕はないはずである。事実、筆者が選択した便以外はすべてB737で運行されている。

    さて、今回のeチケットを見てみると、Operated by Thai airways International, Marketed by Malaysia Airlinesと書かれている。そう、これはタイ航空運行のコードシェア便なのである。多くの場合、バーゲン運賃ではこういったコードシェア便は選べなかったり、選べたとしても割高になったりするのだが、今回は値段が変わらなかったので、色々なビジネスクラスを体験してみたい筆者としては、敢えて選んでみた次第である。

    ということで、今回と次回は本サイトではこれからもめったに触れることはないであろう、スターアライアンスの記事となる。
     

    タイ航空A350のビジネスクラス

    出発が夜の9時近くだったので機材の写真はない。座席は11K。11番ではあるが、機内最前列である。1-2-1のスタッガード配列で、前方席のテーブルの下にオットマンが食い込んだタイプ。シートがほんの少しだけ斜めに千鳥配置されている。とはいっても、写真で見ても分からない程度、角度にして恐らく数度ぐらいであろう。

    タイ航空A350のビジネスクラス席

    テーブルの上にはご覧のようにタイ航空のイメージフラワーとでもいうべき、オーキッドが置かれていた。造花ではなく本物である。

    そして、たった2時間のフライトでもウェルカムドリンクに始まり、タイ料理と西洋料理から選択できる温かい食事が提供される。それぞれ、シャンパンとタイ料理を選んだが、考えてみたら、朝から飲み通しのような気がしなくもない。

    タイ航空ビジネスクラスの食事

    夜遅い便だからなのか機内の照明は常時暗めで、しかも、オーキッド色なのである。食事の画像はかなり色を補正してあり、実際の機内はもっと紫がかった照明で照らされていた。

    バンコクのスワンナプーム国際空港はよほどボーディングゲートが足りてないのか、A350ほどの大型機でも沖止めになり、タラップを歩いて降りてバス連絡となり驚かされた。自国のフラッグシップキャリアの最新鋭機でさえ、この扱いである。トップの画像は復路で同じく沖止めとなった際のB777。

  • A380の機内

    A380の機内

    A380の機内へ

    優先搭乗が始まり、筆者と他2組は真っ先にゲートをくぐる。マレーシア航空のA380は2階がビジネスクラス、1階の最前方がファーストクラス、後ろがエコノミークラスという配置になっているので、一緒にゲートをくぐった大富豪の皆さんとはここでさようなら。などと思っていたら、一緒にビジネスクラスの方へ。とはいえ、向こうはバーゲン運賃ではあるまい。僻み根性はどこまでも続くのである。

    さて、そんな冗談はさておき、今回の席は7A。ビジネスクラス前方コンパートメントの席である。予約時点では5Kを予約していたが機材変更でこの席になった。

    マレーシア航空A380ビジネスクラス席

    画像でご覧の通り、何の工夫もない2-2-2の配置で、とにかくゆったりとしている。

    最近流行の個室感はまったくない開放的な座席であるが、狭い空間の中に如何にしてフルフラットの席を効率よくたくさん並べるのかという工夫の固まり、ということは、あちこちに無理のあるシート配列と違い、すべてがゆとりある状態で、しかも、これでフルフラットになるのだ。A380ならではの配置だろう。

    マレーシア航空A380ビジネスクラス席

    窓際にもこのように荷物収納があって、重量制限10kgと書かれている。収納しているカバンはiPadに携帯、文庫本と大きめの財布が充分に入れられるサイズで、写真では分かりづらいが、このカバンの他に13インチのMacBookも入っている。

    他にも、モニターの下やシートの横にもポケットがあるので、機内で使うものは色々と身の回りに出しておきたい人でも満足できるだろう。この辺りも、やはり、スペースをふんだんに使えるA380ならではだろうか。

    マレーシア航空A380ビジネスクラス席

    テーブルの広さも十二分にあり、ご覧のように13インチのノートパソコンを広げても、まだ隣に飲物やデザートを置くだけの余裕がある。しかも、隣の席と共有のセンターテーブルがあって、ティーカップはそちらに置いている。

    マレーシア航空A380ビジネスクラス席

    最後の写真は帰路の6Kの席のものだが、フルフラットにしていて、右下に見える紺色の固まりはブランケットにくるまった筆者の足だ。何を見て欲しいかというと、前方のモニターが据え付けられているフラットな壁だ。フラットであるということは、スタッガード配列やヘリンボーン配列のシートによくある、前の座席の下に食い込むようなオットマンがないのだ。しかし、フルフラットシートである。

    ということは、つまり、シートピッチが座席をフルフラットにできるほどに確保されているということだ。同じマレーシア航空のA350と比べてみると、A350のファーストクラスのシートピッチが79インチ、ビジネスクラスが44インチなのに対して、A380のビジネスクラスは74インチ。他の航空会社でもファーストクラスで80インチ程度が普通なので、シートピッチだけを見れば、このビジネスクラスはファーストクラスにも遜色ないということになる。

    もちろん、シート幅、収納、個室感などは本物のファーストクラスとは比べるべくもないが、これだけ広い空間を機内で独り占めできるのは快適そのものであり、今回は往復とも隣が空席だったので、隣の人がフルフラットにして寝てしまったらどうやって通路に出るのかという、機材変更が判明したときに抱いた懸念も杞憂に終わった。

    これだけのゆったり感はもうファーストクラスにでも乗らない限り味わうことができない。ということは、筆者にはもう縁がないであろうということだ。その去就が注目されているマレーシア航空A380。最後に希有な経験をすることができた。